卵の小売価格が平年比25%高値に 1パック262円 現行調査で過去最高値2023年2月21日
農水省が2月21日に公表した食品価格動向調査によると、今月の鶏卵の全国平均小売価格は、1パック当たり262円で、平年比で25%上昇し、現在のサイズで統計を取り始めた令和元年7月以降、最高値を更新した。鳥インフルエンザ流行などの影響で卵の卸売価格は過去最高水準で推移しており、卸売価格の高騰が小売価格にも反映されてきた形だ。
公表された食品価格動向調査(今月13日~15日)によると、全国470店舗の鶏卵1パック(サイズ混合・10個入り)の平均小売価格は262円で、前月より8%上昇し、平年比(過去5年平均)25%高値となった。鶏卵価格の調査規格が「サイズ混合」に変更された令和元年7月以降、過去最高値となった。
卵の価格をめぐっては、昨年秋から飼料価格の高騰に加え、鳥インフルエンザの流行で全国の採卵鶏の約1割が殺処分されるなど供給不足に拍車がかかっており、全農たまごが公表している卵のM基準値(円/㎏)の2月の平均卸売価格は、東京で325円に上り、前年を80%以上回り過去最高水準で推移している。
同省は小売価格の上昇について、「小売価格の動向は小売業者の契約形態にもよるので価格上昇の原因についてコメントすることは難しいが、一般論として農家の生産コスト上昇や鳥インフルエンザの影響で卸売価格が前年比で180%に達しており、小売価格にも反映されてきていると考えられる」と話している。
また、今後の見通しについては、「鳥インフルエンザの感染で殺処分をした農家が防疫措置を終えて鶏を再導入する動きも出ているので、鶏卵の出荷が始まれば需給改善につながることが期待できる」と話している。
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