年末に向け、消費者の外食意欲は堅調 外食産業市場動向調査11月度2023年12月26日
日本フードサービス協会は11月25日、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査の2023年11月度の集計結果を発表した。
11月は、コロナ禍後の消費者の外食意欲が継続して回復し、忘年会シーズンに向けて宴会需要が徐々に増加。加えてインバウンド需要も好調で、外食全体の売上は前年比、2019年比ともに109%を上回った。特に人の集まる駅前立地など繁華街の店が好調だった。一方、続く物価高の中、消費者の節約志向も強まっており、一部では値下げをアピールする価格政策に戻って集客を図るところも見られた。
業態別はファストフード(FF)は好調が継続し、売上108.0%、2019年比では売上121.5%。「洋風」は、客数が前年を下回っているものの、期間限定メニューなどの好調と客単価の上昇で、売上は堅調で105.2%となった。「和風」は、引き続き定番の冬季メニューが好調で、売上114.0%。「麺類」も冬季限定メニューなどが好調で113.1%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、「回転寿司」が都市中心部の店舗の好調に支えられ、売上102.9%となった。「その他」は、アイスクリーム、カレーともにキャンペーンメニューが好調で、売上114.5%。
ファミリーレストラン業態(FR)は、着実な回復が継続。売上112.3%、2019年比では売上102.1%となった。「洋風」は、サイドメニュー、アルコール類等を値下げしたところが集客好調で、売上112.1%。「和風」は、インバウンドの予約や少人数の会食が増えて、売上111.7%。「中華」は、値上げしても集客は変わらず好調で、売上114.6%。「焼き肉」は、都心部の店舗と食べ放題業態の好調などで、売上111.4%。
「パブ・居酒屋」の飲酒業態は、月前半の気温が高めに推移し、ビール販売が比較的好調。宴会需要が戻り始めており、法人の宴会も徐々に回復し、「パブ・居酒屋」の売上は111.4%、2019年比で66.5%。一方、宴会の件数は増えているが、コロナ禍前のような大規模な宴会はまだ戻っていない。
ディナーレストラン業態は、紅葉シーズンの観光地や都市部の店はインバウンド需要もあり好調で、売上113.6%。一方で、全国的に接客の人手不足が常態化しており、営業の機会損失に悩まされたところも少なくない。
喫茶業態は、オフィスや観光地などで人流が回復し、売上113.9%。出社する社員の増加とともに駅前やビジネス立地の回復が見られた。
重要な記事
最新の記事
-
(394)Climate stripes(気候ストライプ)【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月26日
-
地域医療の実態 診療報酬に反映を JA全厚連が決議2024年7月26日
-
取扱高 過去最高の930億円 日本文化厚生連決算2024年7月26日
-
【人事異動】JA全厚生連 新理事長に歸山好尚氏(7月25日)2024年7月26日
-
【警報】果樹全般に果樹カメムシ類 県下全域で最大限の警戒を 鳥取県2024年7月26日
-
【注意報】イネに斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 山形県2024年7月26日
-
今が旬の「夏酒」日本の酒情報館で提案 日本酒造組合中央会2024年7月26日
-
ヤンマーマルシェ、タキイ種苗と食育企画「とりたて野菜の料理教室」開催 カゴメ2024年7月26日
-
「ごろん丸ごと国産みかんヨーグルト」再登場 全国のローソンで発売 北海道乳業2024年7月26日
-
物価高騰が実質消費を抑制 外食産業市場動向調査6月度2024年7月26日
-
農機具王「サマーセール」開催 8月1日から リンク2024年7月26日
-
能登工場で育った「奇跡のぶなしめじ」商品化 25日から数量限定で受注開始 ミスズライフ2024年7月26日
-
東京・茅場町の屋上菜園で「ハーブの日」を楽しむイベント開催 エスビー食品2024年7月26日
-
鳥インフル 米国オハイオ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2024年7月26日
-
大玉すいか販売大幅減 小玉「ピノ・ガール」は前年比146.8% 農業総研2024年7月26日
-
千葉県市原市 特産の梨 担い手確保・育成へ 全国から研修生募集2024年7月26日
-
水産・農畜産振興 自治体との共創事例紹介でウェビナー開催 フーディソン2024年7月26日
-
新規除草剤「ラピディシル」アルゼンチンで農薬登録を取得 住友化学2024年7月26日
-
自由研究に「物流・ITおしごと体験」8月は14回開催 パルシステム連合会2024年7月26日
-
高槻市特産「服部越瓜」の漬け込み作業が最盛期2024年7月26日