農業のチーム経営をデジタルの力でサポート 農業DXを加速サービス開始2024年7月4日
スマート農業の普及啓発に取り組む(一社)日本農業情報システム協会(JAISA)は、農業法人や集落営農組織のチームによる農業経営をデジタルの力でサポートする「農業経営体のチーム経営力強化サービス」の提供を開始。同サービスの提供にあわせて、地域に密着して農業経営体を伴走支援する「農業DX支援人材」を育成するトレーニングプログラムを開始した。
チームによる農業経営をデジタルの力でサポート
JAISAは2014年の設立以来取り組んできた、スマート農業に関するシンポジウムや展示会、講演活動など情報提供を通じた農業DX(デジタル・トランスフォーメーション)の普及啓発活動に加え、農業法人や集落営農組織などを直接支援し、チームによる農業経営をデジタルの力でサポートする「農業経営体のチーム経営力強化サービス」の提供を開始する。
「農業経営体のチーム経営力強化サービス」は、農場の現状アセスメントを通じて課題を分析・可視化し、今後の経営改善の方向性を整理。スマート農業技術の活用にあわせた業務効率化やデータ活用、人材育成など、チームによる農業経営をデジタルの力でサポートする。
また、同サービスの提供にあわせて、全国各地で地域に密着して農業経営体を伴走支援する「農業DX支援人材」を育成するトレーニングプログラムを開始。特定非営利活動法人ITコーディネータ協会の協力を得て、全国からITコーディネータを募り、農業の経営課題やスマート農業技術、業務改善、情報共有、人材育成など、デジタル技術を活用したチームマネジメントに必要な知識を網羅的に修得する。現在、約40人のITコーディネータがこのプログラムに参加している。
農業経営体のチーム経営力強化の進め方
◎農業経営体のチーム経営力強化サービス
<STEP1>
農場の経営状況や業務課題について、アセスメントシートを使ってセルフアセスメントを行う。経営環境の変化、共働の仕組み、リソース配分の見直し、人的資本管理、品質と生産性の5種類のアセスメントから、農業経営体の状況にフィットするものを選択して現況を整理。その上で、5年程度先を見据えた農場のありたい姿を組織ビジョンとして言語化・可視化する。
<STEP2>
農場の年間スケジュールや作業計画、役割分担、基本手順など、業務に必要不可欠な情報が"迷子"になっている状況をカイゼン。ホワイトボードやモニター、壁面活用など、文書化と掲示等のアナログ手法も組みあせてすぐできる見える化を実施する。
<STEP3>
農場経営の重要管理点(KPI)や作業標準などの基準値、改善目標を定める。その改善目標を実現するための技術・機械・道具・手順・人材等の整備改善計画を策定し、段階的な導入、活用を支援。
<STEP4>
施策の実行経過を定期的に測定して到達点を定量的、定性的に把握。認識の共通化、ベクトル合わせのためにチーム内での対話をし続ける方策や場づくりを支援する。成果の振り返りを行って次の打ち手を策定し、PDCAサイクルを回し続ける。
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