「GAP Japanアワード」受賞者決定 JA会津よつば南郷トマト生産組合など 日本GAP協会2024年10月24日
(一財)日本GAP協会は10月23日、GAP(Good Agricultural Practices)の普及を一層推進し、持続可能な農業の未来を切り拓く、優れた取り組み事例を表彰する「GAP Japan アワード 2024」を発表。JA会津よつば 南郷トマト生産組合、株式会社サンプラザ、株式会社ホリ牧場、株式会社リンガーハットの4者が選ばれた。
GAPは、農畜産物を生産するうえで生産者が守るべき取り組みを指す。日本GAP協会が運用管理するJGAPやASIAGAPは、食品安全、環境保全、労働安全、農場管理、人権の尊重、家畜衛生やアニマルウェルフェア(動物福祉)の取り組みを基礎とした農場の認証制度。
「GAP Japan アワード 2024」は年に一度、GAPの普及を一層推進し、持続可能な農業の未来を切り拓く、優れた取り組み事例を表彰するもので、「GAP Japanアワード2024」選考委員会において、以下4例の優良事例が選定された。
◎「GAP Japan アワード 2024」受賞者の概要
■JA会津よつば 南郷トマト生産組合「100年続く産地を目指して! 産地まるごとGAP認証!」
・「100年続く産地」を目指すためにJGAP団体認証に取り組み
・品質管理の統一のみならず、産地の長期持続のために不可欠な新しい経営者の参入と経営能力の向上に、GAP認証を「良い農業の教科書」として活用
・6年間かけて段階的な取り組みを続け、令和6年に組合員全戸での認証を取得
■サンプラザ「大阪の地域スーパー発! GAP認証の訴求で顧客から支持!」
・他社との差別化戦略としてGAPを活用し、持続可能な未来に向けた貢献と、顧客からの支持を両立
・店舗で販売するGAP認証農産物の価値をPOP、チラシ、アプリなどで顧客に訴求
・農林水産省の「温室効果ガス削減の見える化ラベル」、大阪版カーボンフットプリント「おおさかCO2CO2ポイント+、大阪脱炭素エキデン365」にも同時に取り組み
■ホリ牧場「震災にも負けず、JGAP認証を活かしたA2ミルク生産を実現!」
・2024年1月の能登半島沖地震において、発災時の避難対応にJGAPが役立つ(燃料等の適切な管理による火災の防止、労働安全重視の中で倒壊しやすい箇所の補強、連絡網の整備による従業員の状況の把握、災害時の対応手順の整備による関係者へのスムーズな連絡、断水時の搾乳への適切な対応など)
・JGAP認証が審査条件である日本A2ミルク協会のA2ミルク認証を取得(A2ミルクとは、ベータカゼインがA2型で乳糖不耐症を緩和する牛乳)
・「JGAPの仕組みを活用して、酪農生産を高めること」を明確にしたことで、日頃の飼養管理活動が活発化
■リンガーハット「国産野菜100%から、JGAP認証農産物使用に向け、日本の農業を支援!」
・国産野菜100%の実現後、より安全・安心で持続可能な国産野菜の提供を目指してJGAP認証農産物の調達を推進し、2024年にはGAP認証キャベツの仕入率が50%を超える見込み
・他の野菜についてもJGAP認証野菜の調達を着実に推進中
・日本農業の再生、自給率の向上、安全・安心の提供が基本方針
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