2024年「食トレンド」大賞は「こねないパン」クックパッド2024年11月27日
クックパッドは11月26日、第8回「食トレンド大賞2024」と「食トレンド予測2025」を発表。「食トレンド大賞2024」は、コメ不足から人気となった進化系手作りパン「こねないパン」が選ばれた。また、「食トレンド予測2025」は、「トルティーヤ」など7品が選出された。
食トレンド大賞2024 選出ラインナップ
「食トレンド大賞」と「食トレンド予測」は、日本最大のレシピサービス「クックパッド」の検索キーワードやアクセス動向、月間PV約4000万・公式SNSのフォロワー数約900万人のニュースメディア「クックパッドニュース」などのデータを元に、2024年を象徴する料理・食材のトレンドおよび2025年の流行の兆しがある料理・食材が選出される。
2024年は、8月中旬頃からの「コメ不足」と、その後に続いた「コメの高騰」。さまざまな食品の値上げも話題に。値上げにより敬遠された食材もある一方で、価格に関わらず「健康志向」や「進化した食材・調理法」によって検索頻度が上昇しているキーワードもあり、食の価値観は転換点を迎えている。
2024年のトレンドに選出されたキーワードのポイントの1つは「食材・調理法の進化」。生産者や食品メーカー、レシピ作者など食に関わる人々の努力により、食材・料理が進化し、SNS等で共有・拡散されるスピードも早くなった。手間がかかると敬遠されていた料理も、新たな食材や調理法の進化によって広がりを見せている。また、「健康志向」もポイントで、忙しい毎日を健康に乗り切るためにバランスよく手軽に栄養を摂れる食材・料理が人気となっている。
大賞の「こねないパン」は、耐熱容器の中で材料を混ぜて作る手法のパンで、従来のパン作りに必要とされてきた"こねる"作業を省略したもの。発酵も簡略化しているものもあり、早いものだと混ぜるところから焼き上がりまで、30~40分程度でできあがる。力が必要な生地をこねる作業が軽減されるため、力の弱い高齢者や子どもが気軽に楽しめるレシピが多くあり、年代を問わず作る人が増えている。
クックパッド食の検索データサービス「たべみる」によると、各種手作りパンの中でも、SNS等での人気もあり、SI値が昨対比で429.9%と大幅に伸びた。
クックパッドでは2015年ごろからレシピが増え始め、現在は460件以上(2024年10月現在)ある。「ちぎりパン」「バターロール」「塩パン」といったシンプルなものから、「ウインナーパン」「カレーパン」などの総菜パンまで幅広いレシピがあるのも特徴。
食トレンド予測2025 選出ラインナップ
一方、「食トレンド予測2025」では、新しいトレンドを探すために、クックパッドで今年検索頻度が上昇しているキーワード1000件を精査。その中には料理を「辛い、大変なもの」ではなく、ポジティブに捉え楽しむ「あたらしい家庭料理スタイル」を感じさせるキーワードが多くみられた。
日本古来の野菜や魚食文化を、健康的かつ合理的なスタイルで忙しい中でも上手に利用する一方、タコスパーティー、栗しごとなど、料理から生まれるコミュニケーションを楽しむことがキーワードとなりそうだ。
食トレンド大賞2024・食トレンド予測2025
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