珠洲市に復興地域コミュニティ施設「狼煙のみんなの家」開業 グリーンコープ2025年7月14日
西日本を中心に16の生協で構成されるグリーンコープ共同体は、2024年の能登半島地震とその後の豪雨災害で大きな被害を受けた地域への支援を継続している。このほど、復興に向けた地域のコミュニティスペースを設置する「『能登みんなの家』プロジェクト」の第一弾として、石川県珠洲市狼煙町に「狼煙(のろし)のみんなの家」を開業。竣工式を7月13日に実施した。
狼煙のみんなの家 外観(左)と内観
同施設は、日本財団が推進する「みんなの憩いの場プロジェクト」の一環として位置づけられている。その枠組みの中で、建築家・伊東豊雄氏らを中心とするNPO法人HOME-FOR-ALLが提案した「能登のみんなの家」プロジェクトが採択され、設計・運営の中核を担う形で、珠洲市・輪島市・能登町において計6棟の建設が進められている。
珠洲市狼煙町に完成した「狼煙のみんなの家」はその第1号。地域の記憶を継承するデザインと、住民の手による自立運営をめざした拠点として、今後の復興の象徴ともなることが期待されている。かつて地域の人々が神社の仮宮や集会所、地域の食堂として利用していた場の役割を引き継ぎ、誰もが気軽に集えるコミュニティの核として設計。外観には、リサイクルされた能登瓦や下見板貼りを取り入れ、地域に根ざした建築様式や文化を未来へと継承することも目指している。
運営はNPO法人奥能登日置らい(石川県珠洲市)。グリーンコープは協賛団体として関わり、今後は同施設で実施する「みんなの食堂」等に向け、食材の提供や輸送の支援などを継続していく。
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