成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
日本豆乳協会は9月10日、「豆乳の日」の10月12日を前に、都内で記者説明会を開催。豆乳市場の現状と今後の展望について、コロナ禍や原材料高などで一時は停滞したが、協会の啓発活動やメーカー各社の取り組みにより市場は再び成長軌道にあり、豆乳生産量は、年末には過去最高水準に達すると見込んでいる。
10日に都内で開かれた日本豆乳協会の発表会
同協会の発表によると、豆乳の国内市場はこの10年で約10万kl拡大。この成長の要因として、「健康意識の高まり」「サステナブルな社会への流れ」「食の多様性とライフスタイルの変化」の3点を挙げた。低カロリーでコレステロールゼロの特性や、植物性たんぱく質の豊富さが評価されているほか、ヴィーガンや乳アレルギー対応、ソイラテやスイーツなど新たな楽しみ方の浸透も追い風となっている。
市場動向としては、無調整豆乳の成長が顕著で、国産大豆を使ったプレミアム商品が拡販。加盟企業各社は秋冬シーズンに向けた新商品の開発も進めており、説明会ではそれら新商品の試飲も行われた。
豆乳協会の取り組みとして、まずコーヒー文化と結び付けた「ソイラテ」の普及に注力。健康・美容効果に加え肝臓保護機能などの研究成果を発信し、"飲む予防医学"としての位置付けを広げていく。さらに学校給食や学童での活用促進、豆乳レシピ甲子園や移動食育教室、豆乳資格検定など、生活者への啓発・啓蒙活動も展開。メーカー各社からは今後の具体的施策も発表された。
各社の豆乳製品
キッコーマンソイフーズは10月11日~13日、新宿サザンテラス広場で「豆乳フェス」を開催し、豆乳料理のキッチンカー、飲み比べ、来場者プレゼントなどを予定している。また、サンリオキャラクターパッケージの新商品や「TT鍋」企画も紹介した。
マルサンアイは、テレビや新聞、Web等における広告展開に加え「Let's豆乳診断キャンペーン」を展開。飲み切りサイズ125ml商品の販売も開始する。また、ふくれんは「福来るキャンペーン」やSNS企画を実施。福岡のベーカリー・カフェやホテル日航福岡とのコラボイベント、九州産大豆を使った新商品「福岡のいちじく」「博多あまおう」なども投入する。
豆乳協会は、「豆乳は"健康のために飲むもの"から"未来の社会をつくるために選ばれるもの"へ進化している」ことを強調。今回の説明会では、「豆乳の日」を前に協会とメーカー各社が一丸となって豆乳の魅力を社会に広げていく姿勢を示した。
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