東京の植物相を明らかに「東京いきもの台帳」植物の標本情報を公表2025年12月18日
東京都は、都内の野生生物情報が一目でわかるデジタル版野生生物目録「東京いきもの台帳」において、東京の植物相の解明に向けた第一歩として植物の標本情報11万5840件を公表した。また、誰でも参加できるスマホアプリ「Biome(バイオーム)」を活用した新たないきもの調査イベントを始める。

東京都では、ネイチャーポジティブの実現に向けて、都内の野生生物情報が一目でわかるデジタル版野生生物目録「東京いきもの台帳」の作成を進めている。
標本情報は、「いつ、どこで、どんな植物が生育していたのか」を把握する上での確かな証拠となるため、東京の自然環境の状況を把握するにあたって特に重要な情報と言える。
今回は、都内にある複数の施設の情報をもとに、東京に生育していた植物の標本情報の一部である、11万5840件、4179種を公開。確認された中で最も古いものは、1873年に武蔵小河内(現在の奥多摩町)で採集された「シシウド」の標本だった。
また、デジタル版野生生物目録「東京いきもの台帳」を作成する市民参加による取組として、スマートフォンアプリ「Biome」で、新たな調査イベント(クエスト)を開始。クエストは、「Biome」アプリ上で、テーマに沿って選ばれたいきものを野外で見つけ、写真を撮影・投稿する、ゲーム感覚で生物調査を楽しめる機能。2026年2月28日までの期間、スマホアプリ「Biome(バイオーム)」で対象種を投稿することで調査イベントに参加できる。
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