コーヒー粕で青枯病抑制 農研機構2019年1月11日
農研機構は1月10日、コーヒー粕を利用した新たな土壌消毒技術を開発したと発表した。
同機構は2012年、コーヒー粕と鉄塩で作った殺菌用資材(ポリフェノール鉄錯体)に過酸化水素(H2O2)を作用させると、ヒドロキシルラジカル(・OH)が発生し、その強力な酸化力によって殺菌が可能だと示していた。
今回、この反応を利用し施設トマト栽培において深刻な被害をもたらす土壌伝染病の「青枯病」に対し、強い発病抑制効果があることを実験室レベルで確認した。また土壌中で、効果的にフェントン反応を引き起こすためのH2O2の発生源として、粉末の過酸化カルシウム(CaO2)が有効であることを明らかにした。
今回開発した土壌消毒法は、廃棄物であるコーヒー粕や土壌改良材として用いられる過酸化カルシウムを利用するため、環境に優しい新たな土壌病害防除技術としての展開が期待される。日本ではコーヒー粕が年間60万tも排出されると推定されていて、その有効利用法が求められていた。
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