【注意報】オクラにフタテンミドリヒメヨコバイ 県内で初めて確認 徳島県2022年9月28日
徳島県病害虫防除所は、オクラにフタテンミドリヒメヨコバイ(Amrascabiguttula(ISHIDA))の発生を海部郡海陽町で確認。県内で初めての発生確認となることから、9月27日に病害虫発生予察特殊報第2号を発令した。
オクラの被害葉(写真提供:徳島県病害虫防除所)
9月に海部郡海陽町のオクラほ場で、葉の黄化及び萎縮症状が認められた。被害葉上には、翅末端に一対の黒点があるヨコバイ類の寄生を確認。虫体を採取し、農林水産省神戸植物防疫所に同定を依頼した結果、徳島県では未発生の「フタテンミドリヒメヨコバイ」と確認された。
幼虫・成虫とも新葉や茎から吸汁し、同種に吸汁された葉は黄化、萎縮され生育が抑制される。成虫は体長2.7~3.2ミリ。頭胸部は黄緑色で、翅の末端近くに一対の黒点がある。終齢幼虫は体長2.4~3.2ミリ。全身がほぼ黄緑色で、翅芽(翅の原基)に一対の黒点がある。
葉への寄生(写真提供:徳島県病害虫防除所)
国外では、台湾、中国、インドなどに分布し、ナス、トマト、ジャガイモのほかオクラ、ワタ、ハイビスカスの害虫とされている。国内では、沖縄県のオクラで発生が確認されているほか、2005年に東京都のナス、オクラ、ハイビスカスで同種による被害が報告されている。また、2020年には熊本県のオクラ、2021年には高知県のナスで被害が報告されている。
フタテンミドリヒメヨコバイ成虫・幼虫(写真提供:徳島県病害虫防除所)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇被害葉の早期発見に努める。オクラにおいて、この虫を発見した場合は速やかに下記登録農薬で防除を行う(表1)。
〇近隣のオクラ、ナス科植物への移動を防ぐため、同種に加害された作物は、栽培終了後、速やかに残渣を処分する。
表1:オクラに寄生するフタテンミドリヒメヨコバイに使用できる農薬一覧 (9月現在)
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