水耕栽培システムの市場規模 2027年に251億米ドル到達予測2022年10月19日
グローバルインフォメーションは10月17日、市場調査レポート「水耕栽培の世界市場:種類別 (集約システム、液体システム)・装置別・投入資材別 (養分、育成培地)・作物の種類別 (野菜、果物、花卉)・栽培方法別 (屋内、屋外)・耕作面積別・地域別の将来予測 (2027年まで)」(MarketsandMarkets)の販売を開始した。
同レポートによると、水耕栽培作物の市場規模は、2022年の377億米ドルから年平均成長率(CAGR)7.2%で成長し、2027年には534億米ドルに達すると予測。水耕栽培技術は、土壌がない場所でも作物を栽培できるため、食糧安全保障や耕作地の縮小に対する効率的な代替案となる。効率的な収穫サイクルにより、従来の農業技術と比較して高い収量を得られ、水耕栽培では人工的な熟成剤や農薬を使わないため、栄養的に優れた野菜を作ることができる。
リキッドシステムセグメントが最大市場シェア
タイプ別に、リキッドシステムセグメントが最大市場シェアを占めると予測。深水栽培システムとNFTは、スペイン、フランス、オランダなどの主要な栽培国で、トマトなどの商業作物の栽培に採用されている。北米では、レタスの生産に最適なNFT技術が採用されており、高い需要がある。
機器別に、HVACセグメントが2027年まで2番目に大きなシェア
加熱、換気、空調またはHVACは、冷却、除湿、および施設内の最適な温度を維持する必要があり、屋内水耕栽培農場の開発において重要な役割を果たす。HVACシステムは、外部条件に関わらず、年間を通じて成長と栽培に理想的な条件を提供するために設計されている。水耕栽培の温室内で植物の生育に最適な状態を維持するために重要な設備。
投入資材別に、養液セグメントが最大シェアを獲得
養液の調合に必要な栄養素には、さまざまな種類がある。窒素、リン、カリウムは植物の健全な成長に必要な3大栄養素で、中でも窒素の植物への必要量はより多い。コントロールリリース肥料は、水耕栽培で広く使用されており、肥料を徐々にかつ一貫して放出。1回の施用で数か月間絶え間なく給餌できる。生産者はこれまでにないコントロールと使いやすさを実現して人件費を下げられ、植物の肥育にかける労力を軽減できる。
作物の種類別に、野菜類が2027年まで最大市場シェア
適切なシステムを使用することで、多様な植物の水耕栽培を実現することが可能。水耕栽培で育てられた野菜は、適切な栄養素が植物の根に直接届けられるため、従来の農法よりも早く、強く育つことが知られている。水耕栽培された植物は栄養価を十分に保ち、慣行栽培の野菜と同等か、場合によってはそれ以上に優れることがある。
ピーマン、レタス、ホウレンソウ、キュウリ、トマトなどが水耕栽培されている代表的な野菜。果物では、スイカ、イチゴやブルーベリーなどのベリー類が水耕栽培で広く栽培されている。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】カンキツ類に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(1)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(2)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(3)2025年10月17日
-
(457)「人間は『入力する』葦か?」という教育現場からの問い【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月17日
-
みのりカフェ 元気市広島店「季節野菜のグリーンスムージー」特別価格で提供 JA全農2025年10月17日
-
JA全農主催「WCBF少年野球教室」群馬県太田市で25日に開催2025年10月17日
-
【地域を診る】統計調査はどこまで地域の姿を明らかにできるのか 国勢調査と農林業センサス 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年10月17日
-
岐阜の飛騨牛や柿・栗など「飛騨・美濃うまいもん広場」で販売 JAタウン2025年10月17日
-
JA佐渡と連携したツアー「おけさ柿 収穫体験プラン」発売 佐渡汽船2025年10月17日
-
「乃木坂46と国消国産を学ぼう!」 クイズキャンペーン開始 JAグループ2025年10月17日
-
大阪・関西万博からGREEN×EXPO 2027へバトンタッチ 「次の万博は、横浜で」 2027年国際園芸博覧会協会2025年10月17日
-
農薬出荷数量は0.5%増、農薬出荷金額は3.5%増 2025年農薬年度8月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年10月17日
-
鳥取県で一緒に農業をしよう!「第3回とっとり農業人フェア」開催2025年10月17日
-
ふるさと納税でこどもたちに食・体験を届ける「こどもふるさと便」 IMPACT STARTUP SUMMIT 2025で紹介 ネッスー2025年10月17日
-
全地形型プラットフォーム車両「KATR」、レッドドット・デザイン賞を受賞 クボタ2025年10月17日
-
農業分野初「マッスルスーツSoft-Power」と「COOL-VEST」を同時導入 イノフィス2025年10月17日
-
伝統のやぐら干し「産直大根ぬか漬けたくあん」がグッドデザイン賞受賞 パルシステム2025年10月17日
-
鳥インフル 米モンタナ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月17日
-
鳥インフル 米アイダホ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月17日