AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」みどり投資促進税制の認定 ルートレック・ネットワークス2022年11月4日
ルートレック・ネットワークスは11月2日、自社で開発のAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」が、農林水産省が推進する、みどりの食料システム法に定める「環境負荷の低減に取り組む農林業漁業者に役立つ技術の提供を行う」事業者として認定されたことを発表した。
農水省は、国内農業における持続可能な食料システムの構築に向け、「みどりの食料システム戦略」を策定。中長期的な観点から、調達、生産、加工 流通、消費の各段階の取組とカーボンニュートラル等の環境負荷軽減のイノベーションを推進している。
9月に運用を始めたみどりの食料システム法では、環境負荷の低減に取り組む農林漁業者に役立つ技術の提供を行う機械・資材メーカー等の事業計画(基盤確立事業実施計画)を国が認定。認定を受けた者が行う設備投資について税制・金融上の支援措置を講ずるほか、同法に基づき都道府県知事の認定を受けた農業者が、設備投資を行う場合の税制特例の対象機械として確認を受けることができる。今回、同社が提供する「ゼロアグリ」は同事業の第一弾として、認定された。
「ゼロアグリ」は、土壌のセンサ情報と気象情報を元に、作物が成長に必要とする最適な潅水量と施肥量をクラウド内のAIが判断し、自律的に潅水と施肥を実行する地下部環境制御システム。「ゼロアグリ」のAI精密制御により、化学肥料を低減し、硝酸性窒素による地下水汚染を防ぐ。さらに土壌からのCO2発生を抑制して、カーボンニュートラルに貢献する。また、同事業の認定により、「ゼロアグリ」を税制対象の設備とし、農家のマジョリティ層への導入を促進。みどりの食料システム戦略が目指す2030年化学肥料20%削減につなげる。
今後、減肥効果やそれに伴うカーボンニュートラルへの貢献度の「見える化」と、蓄積した天気・日射・土壌の水分・土壌EC値等のデータ活用を図り、肥料高騰に対処できる経営体質への転換支援、産地全体への波及へ取り組む。
重要な記事
最新の記事
-
小泉農相 米の緊急輸入は「否定されるべきではない」2025年6月7日
-
シンとんぼ(145)-改正食料・農業・農村基本法(31)-2025年6月7日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(62)【防除学習帖】第301回2025年6月7日
-
農薬の正しい使い方(35)【今さら聞けない営農情報】第301回2025年6月7日
-
【注意報】さとうきびに黒穂病 多良間島で多発のおそれ 沖縄県2025年6月6日
-
【注意報】さとうきびにメイチュウ類 久米島で多発のおそれ 沖縄県2025年6月6日
-
備蓄米なくなれば米の緊急輸入も 小泉農相表明2025年6月6日
-
全農 備蓄米 出荷済数量7割に 6月5日現在2025年6月6日
-
米価 「下がる見通し」判断増えず 米穀機構2025年6月6日
-
【動き始めたバイオスティミュラント】農水省がガイドラインを公表 今後は業界の自主的なルール作りと適切な運用が課題に2025年6月6日
-
米の自給守り抜く瀬戸際 農家への所得補償を 国会内で緊急集会2025年6月6日
-
供給過剰なら備蓄米確保を JA全中 山野会長2025年6月6日
-
【'25新組合長に聞く】JA馬路村(高知) 長野桃太氏(3/26就任) 「村興し」のその先へ2025年6月6日
-
【統計】りんごの収穫量 前年産比1%増 農水省2025年6月6日
-
【統計】みかんの収穫量 前年産比18%減 農水省2025年6月6日
-
(438)食と金融における「余白」と「ゆらぎ」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月6日
-
【JA人事】JAひがし宗谷(北海道)佐藤裕司組合長を再任(5月16日)2025年6月6日
-
大手農機メーカーの大型作業機が集結 JAグループ宮城の「営農支援フェア2025」2025年6月6日
-
若手農業従事者90人に聞いた「農作業と熱中症に関する実態調査」草刈り、薬剤散布は特に注意2025年6月6日
-
タイの研究開発拠点を拡張 現地ニーズを反映した製品開発を加速 クボタ2025年6月6日