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パーム農園の「ガノデルマ病害」モニタリング技術確立へ ポーラスター・スペースと業務提携 花王2022年11月29日

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花王は、パーム農園に甚大な被害をもたらしているガノデルマ病害の解決に向けての業務提携に合意し、花王からポーラスター・スペースへ出資。12月から、ガノデルマ病害を早期発見するためのモニタリング技術の確立をめざし、協働で実証を開始する。

図1.ガノデルマに感染したアブラヤシ図1.ガノデルマに感染したアブラヤシ

アブラヤシから生産されるパーム油とパーム核油は、世界で最も多く消費されている植物性油脂で、食用油や界面活性剤の原料など、多岐に使われている。世界の人口増加に合わせて需要も増えており、持続可能な生産と調達が必要となっている。

「ガノデルマ」はガノデルマ属糸状菌の総称で、アブラヤシに感染すると、樹は水分伝達機能が阻害されるなどの影響で徐々に実の収量が低下し、やがて枯死する。パーム油の主要生産地であるインドネシアやマレーシアで被害拡大が問題となっているが、現時点で有効な防除方法はなく、感染樹をなるべく早く発見し、伐採することが主な対処法。一方で、感染の初期は目視での判別が難しく、判別できた時には、既に周囲に感染を広げてしまっているケースが多発している(図1)。

現在多くの農園では、スタッフが歩いて見回ることで病害を管理しているが、大きい農園では10万ヘクタール以上にもなるため、人件費の負担や専門家不足による診断精度低下も課題となっている。実証実験では、遠く離れた場所から対象物に触れずに測定できる、リモートセンシング技術などを保有するポーラスター・スペースと、パーム農園でのガノデルマ病害を管理する技術の確立をめざす。

図2.効率的に初期感染樹を発見して管理する「モニタリング技術」のイメージ図2.効率的に初期感染樹を発見して管理する「モニタリング技術」のイメージ

取り組みとしては、樹の分光情報 (スペクトル)を分析することで、目視では困難な初期のガノデルマ症状を判断する特殊なセンサーカメラをドローンに搭載。上空から撮影することで、効率的に初期の感染樹を発見して管理する「モニタリング技術」を開発する。また、花王が今までに構築したサプライチェーンとの協力関係を活用し、開発したモニタリング技術が実際のパーム農園での適用が可能か確認する(図2)。

両社は、技術開発や実証実験を通してモニタリング技術の確立をめざすと共に、今後は、パーム農園へのサービス提供について検討。将来的には、花王の農業事業領域で培ってきたアジュバント技術と組み合わせてガノデルマ防除を達成することにより、持続可能なパーム油生産・調達への貢献をめざす。

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