植物の生体データとAI用いた収量予測・コスト最適化へ実証実験開始 PLANT DATAなど3社2022年12月7日
PLANT DATA(愛媛県松山市)、アグリマインド(山梨県北杜市)、マクニカ、アグリマインド(横浜市)の3社は、アグリマインドの農場で、トマトの収穫量予測、従業員の労務管理、各種計測自動化などをトータルでサポートする「スマート農業プラットフォーム」の実証実験を11月から開始した。
「スマート農業プラットフォーム」実証実験は、ハウス内の環境情報に加え、光合成量、蒸散量など植物の代謝をリアルタイムに計測。また、クロロフィル蛍光や白色LEDの画像スキャン計測により植物の形質的な情報など、野菜の成長そのものを測定する生体情報を取得し、そのモデルデータを蓄積しAIの分析を行うことで、高精度な収量予測の実現をめざす。
アグリマインドは、スマートアグリを実践する農産物の栽培・生産・仕入・加工販売する農業法人。アジア初のセミクローズド温室を導入し、10アール当たりにおけるトマトの単収が70トンを超える。世界的にも先端的な生産設備を持ち、AIやIoTによるソリューションの適用可能性が高いため、スマート農業における現場の課題抽出や実装の場を提供する。
一方、PLANT DATAは、植物の生体情報の計測と、そのデータを栽培管理に活かすためのサービスを提供。光合成や蒸散のリアルタイム計測やクロロフィル蛍光計測に基づいた植物の環境応答の異常検知など計測ハードウェアやデータ活用のためのソフトウェアを提供している。今回の実証実験では、現場業務に落とし込むための具体化とその仕様のリファレンス化、ビッグデータの蓄積や共有、学習フェーズ・推論フェーズのAI実行環境の構築を進める。
マクニカは、AI専門家組織を持ち、2015年以降300件以上のAI実装実績を誇るトータルサービス・ソリューションプロバイダー。今回の実証実験では、PLANT DATAの各種センサーを用いて収集したデータをもとに、マクニカがAIモデルを作成し、PoCを行う。その結果をもとにAIモデルを確立させ、ハウス環境のIoTによる制御システムを構築。また、植物育成用LED、収穫用ロボティクス、ダッシュボードなど、AIにて解析したデータを実行するためのハードウェア・ソフトウェアを実装する。
3社は今後、システム、AI、人間が互いに協調し合うスマート農業を現場に実装し、持続的・安定的な食料供給をめざす。
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