未来型農業施設アクアポニックス農園「つなぐファーム」愛西市にオープン2023年3月28日
アクアテック株式会社(愛知県津島市)は、生産可能株数が約2万株で日本最大級となるアクアポニックス農園「つなぐファーム」を愛知県愛西市に建設。3月22日から稼働を始めた。
アクアポニックス農園「つなぐファーム」外観
「つなぐファーム」は、給排水設備工事業者に対して材料の仕入れ、事務代行、経営コンサルティング、建材機械レンタルとリースなどを手がける同社が、給排水設備工事業者が持つ配管施工の技術力を活かした新たな活躍の場を創造することを目的として開設した。
アクアポニックスは、野菜の水耕栽培に使う水と、魚の水槽内の水を循環させることで野菜と魚を同時に育成。養殖している魚の排泄物をバクテリアが栄養素に分解し、その栄養素を養分として野菜が成長する。その際、植物が浄化装置の役割を担い、綺麗になった水が再び魚の水槽へと戻るという循環型の農法。
アクアポニックス農園「つなぐファーム」の縦型水耕システム
つなぐファームでは、縦型水耕システムを使うことで敷地面積あたりの生産量を大幅に向上させ、生産可能株数が約2万株と1月時点で日本最大級のアクアポニックス農園となる(同社調べ)。
また、同施設は野菜や魚に何らかのトラブルが発生した場合に、水耕栽培と陸上養殖を切り分けることが可能な切換型装置を備える施設で、安定生産・安定供給を実現する。
生産品目については、JAあいち海部や名古屋西青果株式会社の協力で、リーフレタスやイタリアンパセリなどの葉物野菜の生産と、ティラピア(イズミダイ)や津島市の郷土名物『もろこ寿司』に使われるホンモロコの養殖から開始する。
なお、「つなぐファーム」の設計・資材調達・施工監修は、アクアポニックス専門企業の株式会社アクポニが担当した。
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