外来カミキリムシの防除法開発 森林総合研究所など成果を紹介 生研支援センター2023年8月1日
農林水産業や食品産業における新産業の創出や技術革新を目指す研究に資金を提供する生研支援センターは、森林総合研究所を代表とする研究グループによる、サクラ・モモ・ウメに脅威となる外来カミキリムシの防除法を開発した研究成果を紹介している。
写真1:枯死したモモの木の幹の中に潜んでいたクビアカツヤカミキリの幼虫。
幹の穴は幼虫が食い荒らした痕(提供:森林総合研究所)
クビアカツヤカミキリはサクラ、モモ、ウメといったバラ科の樹木を加害する外来の昆虫で、幼虫が樹皮下を食い荒らし、ひどい場合は枯死させてしまう(写真1)。
クビアカツヤカミキリの成虫の雌(上)と雄
森林総合研究所を代表機関とする11機関による研究グループは、2018年から4年がかりで日本では不明だったクビアカツヤカミキリの生態・生活サイクルや有効な薬剤を明らかにし、いつどのような対応をすれば被害を抑えられるのかを防除マニュアルとしてまとめた。
この活用により、春に咲き誇るサクラの景観や、モモ、ウメなどの果樹を守ることが期待される。
また、複数の被害地域間で情報を共有化するリアルタイムオンラインマッピングシステムも研究グループで開発。
春のサクラの景観やモモ、ウメなどの果樹を守るため、地域一体での取り組みを呼びかけている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(141)-改正食料・農業・農村基本法(27)-2025年5月10日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(58)【防除学習帖】第297回2025年5月10日
-
農薬の正しい使い方(31)【今さら聞けない営農情報】第297回2025年5月10日
-
JA貯金残高 107兆2744億円 3月末 農林中金2025年5月9日
-
米、再生産可能な施策で後押し 石破茂総理2025年5月9日
-
【JA人事】JAぴっぷ町(北海道)大西組合長を再任(3月28日)2025年5月9日
-
備蓄米 全農出荷済み6万3266t 落札量の3割 出荷依頼には100%対応2025年5月9日
-
イネカメムシ被害を防げ 埼玉県と加須市、「防除」を支援 JAの要請実る2025年5月9日
-
備蓄米の円滑な流通 さらなる方策検討 買戻し条件見直しも 江藤農相2025年5月9日
-
米価 「高くなる」判断がやや増加 米穀機構2025年5月9日
-
(434)世界の配合飼料業界のダイナミズム【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月9日
-
全農杯全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)岐阜県予選会を県産品で応援 JA全農岐阜2025年5月9日
-
職員対象に「農業体験研修」を実施 JA全農あきた2025年5月9日
-
米を買うときに重視「国産米」77.8% お米についての緊急アンケート 日本生協連2025年5月9日
-
外食市場調査3月度 市場規模は3162億円 3か月ぶりに前年比でもマイナス2025年5月9日
-
BASFグループの第1四半期業績 特別項目控除前EBITDAはほぼ前年同期水準を確保2025年5月9日
-
鳥インフル 米サウスダコタ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年5月9日
-
生活協同組合ひろしまと連携協定「無印良品」商品を供給開始 良品計画2025年5月9日
-
ノークラッチで簡単操作「三菱トラクターGJE28・35」新発売 三菱マヒンドラ農機2025年5月9日
-
カインズ 神奈川県相模原市と「包括連携協定」締結2025年5月9日