【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 福島県2023年8月1日
福島県病害虫防除所は、水稲に斑点米カメムシ類が県内全域で発生がやや多くなるおそれがあることから、8月1日に令和5年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
福島県内で主に発生している斑点米カメムシ類の「アカスジカスミカメ」(左上:体長約5ミリ)、
「アカヒゲホソミドリカスミカメ」(右上:体長約6ミリ)、
「ホソハリカメムシ」(左下:体長約10ミリ)、
「クモヘリカメムシ」(右下:体長約17ミリ)
(4点の写真提供:福島県病害虫防除所)
7月下旬の畦畔雑草でのすくい取り調査では、斑点米カメムシ類の発生地点割合は平年よりやや高く、捕獲数も多くなっている。主な発生種として、全域でアカスジカスミカメ(アカスジ)、アカヒゲホソミドリカスミカメ(アカヒゲ)、ホソハリカメムシ(ホソハリ)が捕獲されたほか、中通り南部と浜通り全域ではクモヘリカメムシ(クモヘリ)が捕獲された。
農業総合センターによる主要品種の生育調査から、中通りと浜通りでは出穂期は平年よりやや早くなると予測される。すでに出穂している水田では、水田内にもカメムシの侵入が確認された。
7月27日に発表された天気予報によると、向こう1か月の気温は高いと予想されており、水田周辺でのカメムシの発生密度が高まり、活動も活発になることが予想される。
図:斑点米カメムシ類防除時期のイメージ
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇カメムシは、水稲の出穂を機に水田内に侵入するため、出穂期以降に水田内でカメムシの発生が認められた場合は薬剤防除を行う。使用薬剤は、病害虫防除所ホームページに掲載の「水稲病害
虫防除対策(8月)」を参照。
〇散布剤による防除時期は、対象とするカメムシの発生種によって異なる(図)。カスミカメムシ類が優占している地域では、乳熟期(出穂後7~10日頃)に1回目の散布を行い、追加防除を行う場合はその7日後に散布する。
クモヘリが発生している地域では、出穂期~穂揃期(出穂後4日頃)に1回目の散布を行い、追加防除を行う場合はその10日後頃に散布する。なお、水面施用剤は、クモヘリに対しては効果が劣る場合があり、散布剤による防除を行う。
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