【注意報】いねに斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 山形県2023年8月4日
山形県病害虫防除所は、いねに斑点米カメムシ類(アカスジカスミカメ)が県下全域で多発のおそれがあるとして、8月3日に令和5年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
アカスジカスミカメ(写真提供:山形県病害虫防除所)
8月前半(7月31日、8月1日)に実施した畦畔・農道等におけるすくい取り調査(調査地点数:44か所)の結果、斑点米カメムシ類の発生確認地点率は84.1%(平年:59.8%)で高く、平均すくい取り虫数は27.5頭(平年:8.7頭)で多い。
また、水田内におけるすくい取り調査の結果、斑点米カメムシ類の発生確認地点率は34.1%(平年:26.8%)でやや高く、平均すくい取り虫数は1.3頭(平年:1.1頭)で平年並。畦畔・農道等において、イネ科雑草が繁茂しているところで多くすくい取られ、100頭を超えるところも見られる。
向こう1か月の気温は高いと予報されており、斑点米カメムシ類の水田内への飛来や加害活動が活発になると推測される。
アカヒゲホソミドリカスミカメ(写真提供:山形県病害虫防除所)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇穂揃期および穂揃期7~10日後の2回の基本防除を徹底する。なお、圃場の出穂状況をよく確認し、適期に防除する。
〇航空防除や無人航空機等による防除を計画しているところでも、天候等により防除時期が計画より遅れる場合には、個人防除を実施する。
〇近年、8月後半以降の加害リスクが増加傾向にあるため、穂揃期7~10日後の薬剤防除(基本防除2回目)を実施後に水田内のすくい取り調査を行い、斑点米カメムシ類の飛来・生息が確認された場合は、基本防除2回目の防除から7~10日後に補完防除を実施する。ただし、農薬の収穫前使用日数を厳守し、使用回数を超えないように薬剤を選定する。
〇水田内にイヌホタルイ等のカヤツリグサ科雑草やノビエが多い圃場では、斑点米カメムシ類の水田内での発生が多くなるため注意する。
〇畦畔・農道等水田周辺の草刈りは、斑点米カメムシ類の水田侵入を促し、斑点米の発生を助長するので原則行わない。やむを得ず草刈りを行う場合は、水田の薬剤防除計画に合わせて実施する。
〇薬剤抵抗性出現を防止するため、同一成分の薬剤の連用を避ける。
重要な記事
最新の記事
-
米の価格 前週比▲48円 3週連続下落 農水省調査2025年6月17日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲の本田防除(1)育苗箱処理剤が柱2025年6月17日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲の本田防除(2)雑草管理小まめに2025年6月17日
-
米 収穫量調査 衛星データなど新技術活用へ2025年6月17日
-
価格高騰で3人に1人が米の消費減 パンやうどん、パスタ消費が増加 エクスクリエの調査から2025年6月17日
-
【JA人事】JA中野市(長野県) 望月隆組合長を再任2025年6月17日
-
備蓄米の格安放出で農家圧迫 米どころ秋田の大潟村議会 小泉農相に意見書送付2025年6月17日
-
深刻化するコメ加工食品業界の原料米確保情勢【熊野孝文・米マーケット情報】2025年6月17日
-
2025年産加工かぼちゃ出荷販売会議 香港輸出継続や規格外品の試験出荷で単収向上を JA全農みえ2025年6月17日
-
2024年産加工用契約栽培キャベツ出荷販売反省会を開催 旬別出荷計画の策定や「Z-GIS」の導入推進を確認 JA全農みえ2025年6月17日
-
和歌山「有田みかん大使」募集中 JAありだ共選協議会2025年6月17日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第110回2025年6月17日
-
転職希望者対象に「農業のお仕事説明会」 6月25日と7月15日に開催 北海道十勝総合振興局2025年6月17日
-
「第100回山形農業まつり農機ショー」8月28~30日に開催 山形県農機協会2025年6月17日
-
北海道産赤肉メロン使用「とろける食感 ぎゅっとメロン」17日から発売 ファミリーマート2025年6月17日
-
中標津町と繊維リサイクル推進に関する協定締結 コープさっぽろ2025年6月17日
-
神奈川県職員採用 農政技術(農業土木)経験者募集 7月25日まで2025年6月17日
-
【役員人事】ノウタス(6月17日付)2025年6月17日
-
「九州うまいもの大集合」17日から開催 セブン‐イレブン2025年6月17日
-
農薬出荷数量は1.5%増、農薬出荷金額は2.8%増 2025年農薬年度4月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年6月17日