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【特殊報】キュウリにキュウリ退緑黄化病 府内で初めて確認 京都府2023年12月26日

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京都府病害虫防除所は、キュウリにキュウリ退緑黄化病の発生を府内で初めて確認。これを受けて、12月26日に令和5年度病害虫発生予察特殊報第2号を発令した。

写真1:発病初期の葉の小斑点(左)、 写真2:病状が進行し葉脈間が退緑・黄化(写真提供:京都府病害虫防除所)写真1:発病初期の葉の小斑点(左)、
写真2:病状が進行し葉脈間が退緑・黄化(写真提供:京都府病害虫防除所)

京都府病害虫防除所によると、11月に京都府南部の3地域の施設内でキュウリの葉に退緑及び黄化症状を示す株が認められた。同所でRT-PCR法による検定及び増幅産物の塩基配列を解析したところ、府内では未発生のウリ類退緑黄化ウイルス(Cucurbit chlorotic yellows virus :CCYV)による「キュウリ退緑黄化病」と判明した。

同病は国内では2008年に佐賀県、大分県、宮崎県および熊本県で初めて特殊報が発表され、現在では24府県で確認されている。

発生初期は、葉に薄い緑色の小斑点を生じる(写真1)。症状が進むと斑点が拡大し、葉脈に沿った部分を残して退緑し、葉全体が黄化する(写真2)。黄化葉は、葉縁部が下側に巻く症状を呈する(写真3)。この病害は、定植直後から収穫終了時まで発生するが、感染時期が早いほど黄化が進み、草勢が低下して減収する。

写真3:葉縁部が下側に巻く症状の現れた株(左)、 写真4:媒介虫のタバココナジラミ(写真提供:京都府病害虫防除所)写真3:葉縁部が下側に巻く症状の現れた株(左)、
写真4:媒介虫のタバココナジラミ(写真提供:京都府病害虫防除所)

病原はCrinivirus属のウイルスで、タバココナジラミ(バイオタイプQ 及びバイオタイプB)により媒介される(写真4)。ウイルスに感染した植物を吸汁したタバココナジラミは数時間から数日間ウイルス媒介能を保持(半永続伝搬)。経卵、汁液、種子および土壌伝染はしないとされている。

同ウイルスは、自然感染ではキュウリ、メロンおよびスイカで、接種試験ではウリ科、ナス科、アカザ科等、広範な植物に感染することが確認されている。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇発病株は直ちに抜き取り、ポリ袋等に密閉してほ場外に持ち出し適切に処分する。

〇媒介虫であるタバココナジラミの防除を徹底する。
①苗に寄生していない事を確認して、ほ場に定植する。
②施設の開口部に0.4ミリ目以下の防虫ネットを展張し、侵入を防ぐ。
③近紫外線カットフィルムを使用する。
④施設では、黄色粘着ロールや粘着板を活用する。
⑤施設内及び周辺の雑草は発生源となるため、徹底して除去する。
⑥周辺に分散させないため、栽培終了後に全株を地際から切断または抜根し、施設を密閉して死滅させる。
⑦薬剤感受性低下を防ぐため、同一グループの薬剤の連用を避ける。

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