イチゴ生産でCO2削減と農業生産性向上へ 広島県研究・実証支援制度に連携 アヲハタ2024年2月15日
アヲハタ(広島県竹原市)は、広島県が進める県独自の研究・実証支援制度「HIROSHIMA CARBON CIRCULAR PROJECT(ひろしまカーボンサーキュラープロジェクト)」に採択された研究テーマ「イチゴ農業生産におけるCO2の回収と活用による生産量の向上」で、提案したアンヴァール株式会社およびSyncMOF株式会社と連携し、プロジェクトに着手する。
アヲハタ果実研究所
同プロジェクトでは、大気中からCO2を新規多孔性材料MOF(Metal Organic Framework)で回収し、イチゴ育成過程にその回収したCO2を供給することで、イチゴの生育を促進し、生産量の向上を図る。大気中のCO2を削減するとともに、農産物の生産量を向上する環境にやさしい新しい農業モデルの構築を目指す。
CO2削減は喫緊の課題であり、各産業でCO2の回収および排出しないビジネスモデルの構築が加速している。一方、農業分野では農作物は育成過程において光合成によりCO2を消費。高濃度のCO2環境下においては、農作物の生育が促進される研究結果もあり、農業はCO2を削減しながら生産性を向上する可能性を持っている。
アヲハタ果実研究所におけるイチゴ栽培
アヲハタはジャムをはじめ、イチゴを使った商品を数多く製造。また、CSRの重点課題として「循環型社会への貢献」と「持続可能な原料調達」を掲げており、広島県三次市に果実研究所を設立するなど、課題解決にむけてイチゴの栽培・育種にも取り組んでいる。
今回のプロジェクト連携を通じて、CO2を削減しつつ農産物の生産量を向上する環境にやさしい新たな農業モデルの構築を目指し「循環型社会への貢献」と「持続可能な原料調達」の具現化を進める。
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