ダリア「エターニティ」シリーズに新品種 原種苗の提供予約を開始 農研機構2024年3月7日
農研機構は、優れた日持ち性と美しさで全国に普及が進む良日持ち性ダリア「エターニティ」シリーズに、初の白色の「エターニティムーン」と、ダリアで初の花色の変化が楽しめる「エターニティサンセット」を追加し、バリエーションを拡大。この2つの新品種について種苗生産のための原種苗予約を開始した。
日持ちは、消費者が花を選ぶ際のポイントの一つで、花きにおける最も重要な育種目標のひとつ。ダリア(Dahlia variabilis)は、豪華な巨大輪から清楚な小輪まで大きさや花型のバリエーションに富み、多彩な花色を有することから、人気の切り花として消費量が増加している。一方、ダリアには日持ちが短いという欠点があり、消費のさらなる拡大には日持ち性の改良が強く望まれている。
図1「エターニティ ムーン」
農研機構は、2014年からダリアの日持ち性を向上させる育種研究に取り組んでいる。2020年に育成した良日持ち性ダリアエターニティシリーズの「エターニティトーチ」、「エターニティロマンス」、「エターニティルージュ」の3品種は、優れた日持ち性とその美しさから、生産者や小売業者等の実需者からの評価が高く、全国に普及拡大が進んでいる。また、2023年には複色花色の「エターニティピーチ」、輸送後の日持ち性にも優れる「エターニティシャイン」も育成した。
このほど、エターニティシリーズに、良日持ち性でかつシリーズ初の白色花色の「エターニティムーン」(図1)と、良日持ち性でかつ花色が観賞中に明赤色からアプリコット色に変化する「エターニティサンセット」(図2)の2品種を育成した。種苗生産のための原種苗提供の予約期間は、3月29日まで。原種苗の配布は10月の予定で有償配布。申し込みは、農研機構野菜花き研究部門 研究推進室 渉外チーム(メール)yoyaku-daria@ml.affrc.go.jp 、(FAX)029-838-6673まで。
図2「エターニティサンセット」・「エターニティサンセット」の花色の変化
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