【注意報】タマネギべと病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年3月27日
滋賀県病害虫防除所は、タマネギべと病が県内全域で多発のおそれがあるとして、3月26日に令和5年度病害虫発生予察注意報第4号を発令した。
写真1:越年り病株葉が湾曲し、退色して淡黄緑色になる(写真提供:滋賀県病害虫防除所)
滋賀県病害虫防除所によると、3月中旬(3月11日~14日)に県内16地点で行った調査において、タマネギべと病(写真1、2)の発生ほ場率は、62.5%(過去7年間の平年値:41.4%)、発病株率は2.8%(同平年値:1.7%)と発生がやや多い。
大阪管区気象台が3月21日に発表した向こう1か月の気象予報では、気温は高く、降水量は多い見込み。同病の感染に好適な条件が続き、さらに発生が多くなることが懸念される。
写真2:二次感染株病斑葉に淡黄緑色の病斑を形成(写真提供:滋賀県病害虫防除所)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇前年発生があったほ場や、例年発生が認められるほ場では、特に注意して発生状況を確認する。
〇越年り病株(写真1)や、症状が激しい二次感染株(写真2)の発生を認めた場合、速やかに発病株を抜き取り、ほ場外への持ち出しを徹底する。
〇発病株の抜き取り後は、治療効果のある薬剤で早急に防除を実施する。
〇同病の発生が認められない場合でも、胞子飛散による感染を防ぐため、感染前の予防散布を徹底する。
〇ほ場の排水が悪いと発病を助長するため、排水対策を徹底する。
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