xarvio FIELD MANAGERが北海道の基幹作物栽培をサポート

開花期以降に病害が発生しやすい馬鈴薯は、病害発病前に防除を適切に行うことが栽培における重要なポイントとなる。「xarvio FIELD MANAGER」の馬鈴薯の生育ステージ予測は、開花始めの予測精度調査では5日以内の予測精度は8割以上であることが確認されており、生育ステージ予測の情報を念頭にほ場を見回ることで、農業者は効率的に作物の生育状況を把握しやすくなる。

また、病害予測機能により馬鈴薯の疫病、甜菜の褐斑病の発生時期の通知を受けられるため、最適なタイミングでの防除が可能になる。将来的には最適な殺菌剤の選択や散布回数・散布量の最適化を目指す。

従来は「xarvio FIELD MANAGER」の農学的予測機能は水稲、大豆、小麦・大麦でのみで使用可能だったが、このほど、馬鈴薯と甜菜にも拡大し、北海道の主要な輪作体系をカバーした。BASFジャパンのアグロソリューション事業部事業部長の野田信介氏は、「これは当社が目指す、輪作体系『クロップシステム』を包括的に支える取り組みの一つで、作物生産の全体最適化の重要な一歩。BASFは農林水産省の『みどりの食料システム戦略』が目指す持続可能な農業の実現にもコミットしており、今回の機能拡充は、こうした将来像の基礎にもなる」とコメントしている。

なお、同機能について今シーズンは、馬鈴薯と甜菜の主要産地である北海道の栽培データを中心に最適化を図っているため、現時点では北海道内での利用を推奨している。

BASFは、米など特定のクロップシステムに焦点を当て、デジタルや農薬などの幅広いポートフォリオを活用し農業者を包括的に支援している。例えば、北海道の主要な輪作作物の一つ馬鈴薯では、疫病防除に効果を発揮する殺菌剤「ザンプロDMフロアブル」を提供。「xarvio FIELD MANAGER」の推奨に従い同製品を使うことで、高い防除効果が期待できる。