【注意報】ナシ、モモ等に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岐阜県2024年5月24日
岐阜県病害虫防除所は、ナシ、モモ、カキ、リンゴ、ミカン等に果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ越冬世代成虫)が、5月下旬~7月下旬にかけて県内全域で多発のおそれがあるとして、5月21日に令和6年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。

岐阜県病害虫防除所によると、チャバネアオカメムシ越冬量調査(2月)では、調査した11地点の平均越冬成虫量は3.0頭(平年1.1頭)で、平年の約3倍と多かった(表)。また、岐阜市に設置した予察灯におけるツヤアオカメムシ誘殺数は4月第5半旬以降増加し、4月第1半旬から5月第3半旬の誘殺数は33頭(平年2.7頭)と平年より多く推移している。
美濃加茂市に設置した予察灯におけるチャバネアオカメムシ誘殺数は4月第5半旬以降増加。4月第1半旬から5月第3半旬の誘殺数は100頭(平年17.0頭)と多く推移。また、同様にフェロモントラップ誘殺数も、4月第1半旬から5月第3半旬の誘殺数は120頭(平年29.9頭)と多く推移している。
5月上旬におけるカメムシ類によるサクラ果実の吸汁果率は、岐阜市で76.9%と果樹園への飛来の目安となる75%を超えた。一部のカキおよびナシ園では、すでに越冬世代成虫の飛来が確認されており、気温の上昇とともに、飛来数が多くなる可能性が高い。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇果樹カメムシ類の被害の発生には地域差や園地差があるため、園内へ飛来を確認したら防除を実施を。なお、薬剤散布は夕方か早朝に行うと効果的である。
〇果樹カメムシ類の飛来は夜温及び湿度が高く、風の弱い日に多くなるため注意する。
〇防除に当たっては、周辺環境、気象条件等に注意し、薬剤の飛散防止に努める。
〇農薬の使用にあたっては、最新の登録情報を参照し、適正に使用する。
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