【注意報】斑点米カメムシ類の多発に注意 富山県2024年7月24日
富山県農林水産総合技術センターは、斑点米カメムシ類の多発に県下全域で注意するよう、7月23日に令和6年度病害虫発生予察注意報第3号を発令した。
アカヒゲホソミドリカスミカメ、アカスジカスミカメ、
トゲシラホシカメムシ、クモヘリカメムシ(提供:富山県農林水産総合技術センター農業研究所)
富山県農林水産総合技術センターによると、畦畔・雑草地での斑点米カメムシ類の1か所当たりの捕獲虫数は、13.8頭と依然多く、平年(5.1頭)より多い。イネ科雑草の除草が不十分な畦畔・雑草地でカスミカメ類の生息密度が高い傾向にある。
水田内での斑点米カメムシ類の1か所当たりの捕獲虫数は、1.5頭と平年(0.4頭)より多く、トゲシラホシカメムシ、クモヘリカメムシの侵入も多くみられる。
7~9月の気温は高いと予報されており、斑点米カメムシ類の活動が活発になると推測される。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
<耕種的防除>
(1)斑点米カメムシ類は、イネ科雑草の穂が好適な餌となるため、草刈りの後も雑草の穂が出ないように管理する。やむをえず穂が出ている雑草を刈る場合は、本田薬剤防除の直前に行う。
(2)アカスジカスミカメ、クモヘリカメムシは水田内のヒエ、ホタルイ等の雑草を好むため、ほ場内の除草に努める。
<薬剤防除>
(1)「てんたかく」等の早生品種は、穂揃期と傾穂期の2回の基本防除を確実に実施する。また、「コシヒカリ」等の中生品種及び晩生品種は、穂揃期の防除を徹底する。
(2)クモヘリカメムシの発生が多い地域は、品種を問わず穂揃期と傾穂期の2回防除を実施する。
(3)防除の際は、畦畔にも薬剤がかかるように散布する。
(4)近隣に雑草地や麦あと不作付地があるほ場は、斑点米カメムシ類の発生が多くなる場合があるため特に防除を徹底する。
(5)散布後もほ場内に斑点米カメムシ類が確認される場合は、追加の防除を確実に実施する。なお、トゲシラホシカメムシが優占する場合は、有機リン剤等で防除する。
重要な記事
最新の記事
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(3)病気や環境幅広く クリニック西日本分室 小川哲郎さん2025年9月18日
-
【全中・経営ビジョンセミナー】伝統産業「熊野筆」と広島県信用組合に学ぶ 協同組織と地域金融機関の連携2025年9月18日
-
【石破首相退陣に思う】米増産は評価 国のテコ入れで農業守れ 参政党代表 神谷宗幣参議院議員2025年9月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】協同組合は生産者と消費者と国民全体を守る~農協人は原点に立ち返って踏ん張ろう2025年9月18日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農みやぎが追加払い オファーに応え集荷するため2025年9月18日
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」三重県で開催 JA全農2025年9月18日
-
秋の交通安全キャンペーンを開始 FANTASTICS 八木勇征さん主演の新CM放映 特設サイトも公開 JA共済連2025年9月18日
-
西郷倉庫で25年産米入庫始まる JA鶴岡2025年9月18日
-
日本初・民間主導の再突入衛星「あおば」打ち上げ事業を支援 JA三井リース2025年9月18日
-
ドトールコーヒー監修アイスバー「ドトール キャラメルカフェラテ」新発売 協同乳業2025年9月18日
-
「らくのうプチマルシェ」28日に新宿で開催 全酪連2025年9月18日
-
埼玉県「スマート農業技術実演・展示会」参加者を募集2025年9月18日
-
「AGRI WEEK in F VILLAGE 2025」に協賛 食と農業を学ぶ秋の祭典 クボタ2025年9月18日
-
農家向け生成AI活用支援サービス「農業AI顧問」提供開始 農情人2025年9月18日
-
段ボール、堆肥、苗で不耕起栽培「ノーディグ菜園」を普及 日本ノーディグ協会2025年9月18日
-
深作農園「日本でいちばん大切にしたい会社」で「審査委員会特別賞」受賞2025年9月18日
-
果実のフードロス削減と農家支援「キリン 氷結mottainai キウイのたまご」セブン‐イレブン限定で新発売2025年9月18日
-
グローバル・インフラ・マネジメントからシリーズB資金調達 AGRIST2025年9月18日
-
利用者が講師に オンラインで「手前みそお披露目会」開催 パルシステム東京2025年9月18日