【注意報】普通期水稲に斑点米カメムシ類 被害増加に注意 徳島県2024年8月6日
徳島県立農林水産総合技術支援センターは、7月第5・6半旬に行った斑点米カメムシ類の調査で、水田周辺雑草地における生息数が平年に比べて多く、今後出穂期を迎える水稲に斑点米被害が増えるおそれがあることから、8月2日に令和6年度病害虫発生予察注意報第3号を発表した。
徳島県立農林水産総合技術支援センターによると、7月第5・6半旬の普通期作水田周辺雑草地における生息数調査では、23調査地点の全てで生息を確認した。捕獲地点率が100%と、平年(70.7%)に比べてやや高く、地点当たりの捕獲虫数は37.5頭と、平年(9.2頭)の4.1倍となり、過去10年で最も高い生息数だった(図1)。
特にアカスジカスミカメ(図2)、クモヘリカメムシ(図3)、ホソハリカメムシ(図4)の割合が平年に比べて高く、それぞれ4.5倍、7.4倍3.6倍だった。
図2:アカスジカスミカメ、図3:クモヘリカメムシ、図4:ホソハリカメムシ(提供:徳島県)
高松地方気象台が8月1日に発表した1か月予報では、気温気温は平年より高い状態が続く見込み。今後水田への飛来及び加害の増加が予想される。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇斑点米カメムシ類の生息場所となる周辺雑草は、水稲出穂の10~15日前までに除去・処分する。
〇出穂直前の除草は本田内に斑点米カメムシ類を追い込むことになるので行わない。
〇出穂が早い圃場に集中して飛来する傾向にあるため、発生を認めたら早急に防除を行う。
〇薬剤散布については各薬剤の登録内容を確認のうえ、出穂期と乳熟期(出穂後約2週間頃)の2回防除を行う。
〇防除等の詳細については、徳島県植物防疫指針を参照。また、薬剤の使用に当たっては、必ず農薬ラベル記載事項を遵守する
重要な記事
最新の記事
-
【提言】農業をもう一度基幹産業に(2) 武道家・思想家 内田樹氏【2025新年特集】2025年1月16日
-
鳥インフルエンザ 千葉で国内29例目 殺処分対象約489万羽に2025年1月16日
-
能登半島地震 農林水産被害 3658億円 東日本大震災に次ぐ額2025年1月16日
-
鳥インフル 米ジョージア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月16日
-
鳥インフル 英アンガス州など2州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月16日
-
ドイツ産偶蹄類由来製品等 輸入を一時停止 農水省2025年1月16日
-
ある「老人」のこの春【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第324回2025年1月16日
-
市場価格は「ないと高いがあると安い」【花づくりの現場から 宇田明】第51回2025年1月16日
-
大学生が調査、体験もとに地域づくりを提案 JA共済連の寄附講座でシンポ2025年1月16日
-
王秋梨、あたご梨を台湾で販促 シャリ感と甘み好評 全農とっとり2025年1月16日
-
米の裏作に秋冬ねぎ 無選別出荷で手間軽く JAくまがや2025年1月16日
-
栃木県産いちご「とちあいか」試食イベント 東京スカイツリータウンで開催 JA全農とちぎ2025年1月16日
-
「冬土用未の日フェア」直営飲食店舗で17日から開催 JA全農2025年1月16日
-
石井食品『地域と旬』シリーズ 三浦と東近江の野菜使ったハンバーグ発売2025年1月16日
-
「いちごフェア」期間限定で3種類のケーキが登場 カフェコムサ2025年1月16日
-
ロングセラー精米機「ミルモア」新モデル発売 サタケ― 精米品質・生産性・操作性を追求した新モデル発売 ―2025年1月16日
-
水稲用殺菌剤「リガ―ド」剤 新規登録 クミアイ化学工業2025年1月16日
-
謎解きしないと食べられない 岡山県産いちご「晴苺」フェア開催 岡山県2025年1月16日
-
東邦ガス 根域制限栽培によるシャインマスカット生産を支援 日本農業2025年1月16日
-
地域活性化農業・観光・教育 新たな発電所づくりへ クラファン開始 生活クラブ2025年1月16日