大豆の安定生産と規模拡大へ「ディスク式高速一工程播種法」SOPと動画公開 農研機構2025年3月26日
農研機構は、ダイズの省力高能率播種作業と大雨でも湿害を軽減し安定生産を可能とする「ディスク式高速一工程播種法」を開発。この播種法の実施に必要なサイドディスクアタッチメントが松山株式会社から市販されたことから、作業機の設定方法やダイズを播種するためのポイントを分かりやすく解説した標準作業手順書(SOP)と動画を公開した。
国内のダイズの生産量を増やすことは国策として掲げられているが、国内のダイズの生産量は栽培年による変動が極めて大きくなっている。その要因の1つが、近年多発する豪雨による湿害の発生であることから、湿害に強い栽培技術の開発が重要。また、農業従事者の減少により1経営体あたりの作付面積が増加しており、高能率な作業体系を確立する必要がある。
これまでに農研機構では、湿害による減収の軽減と高能率播種作業を両立するために、ムギ類収穫後の未耕起ほ場におけるダイズの「一工程浅いちこうていせん耕こう播種法はしゅほう」を開発。この播種法を実施するために必要な専用アタッチメントが2024年10月から販売されている。
このほど、同播種法の特徴が明確に伝わるように名称を「ディスク式高速一工程播種法」と改め、技術普及を図る標準作業手順書と動画を公開した。
標準作業手順書では、同播種法の特徴と湿害回避効果、作業体系および作業機の設定方法を図表や写真を使って詳しく解説。また、動画では同播種法を用いた播種の様子を中心に標準作業手順書の内容を5分程度にまとめた。
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