排水量測定の課題を克服 循環灌漑システムが導入された低平地における水田排水特性を解明2025年3月28日
国際農研、東京農工大学と農林水産省関東農政局印旛沼二期農業水利事業所の共同研究チームは、千葉県の国営かんがい排水事業印旛沼二期地区における循環灌漑システムの排水特性を明らかにしした。
循環灌漑の仕組み
水田灌漑における水利用効率の計算には、流入量と流出量を把握する必要があるが、分岐する全ての排水路で観測が必要な流出量の把握は容易ではない。同本研究では、水田排水を循環させるシステムを持つ循環灌漑システムを研究対象とすることで、水田地区レベルの排水量の計測を可能とした。
2021年と2022年の調査結果から、灌漑用水の5割以上が再利用された水田排水で、表面排水だけでなくラテラルフローと呼ばれる浸透水の一部が用水として再利用されていることを明らかにした。
今後、再利用された水田排水量の定量データにより、水源の水質保全効果の定量化や、排水特徴を活用した最適なポンプ操作の管理手法の開発が可能となり、低平地水田における環境保全型で効率的な灌漑システムの設計が期待される。
同研究成果は2024年12月19日、『Journal of Hydrology: Regional Studies』電子版に掲載された。
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