「農業×酒蔵」白鶴酒造と共同プロジェクト 発酵由来のCO2を活用し、植物を育てる"循環型"の取り組み スパイスキューブ2025年4月4日
スパイスキューブ(大阪、須貝翼代表取締役)と白鶴酒造(神戸市東灘区、嘉納 健二代表取締役)は、兵庫県主催の「ひょうごオープンイノベーションマッチング2024」をきっかけに共同プロジェクトを開始した。酒造りで発生する発酵由来のCO2を回収してハーブを育て、再び酒造りに生かす。
「HAKUTSURU SAKE CRAFT」と室内農業装置「AGROT」
プロジェクトでは、白鶴酒造資料館内にあるマイクロブルワリー「HAKUTSURU SAKE CRAFT(ハクツルサケクラフト)」から発生する発酵由来CO2を、空気中から直接回収するDAC技術を活用して回収し、そのCO2を利用してスパイスキューブが開発する室内農業装置「AGROT(アグロット)」で植物(ハーブ類)を育成する。育てた植物はSAKEやクラフトジンの原料になる「酒造りの副産物を酒造りに活かす」同社初の循環型でサステナブルな仕組み。
SAKEは日本酒造りをベースにしながら「日本酒」の定義に該当せず、ハーブ類を原料にして酒税法上は「その他の醸造酒」にあたる。
「ひょうごオープンイノベーションマッチング」はオープンイノベーションを通じた新規事業開発や課題解決等に取り組める土壌の構築を目的に、兵庫県内企業と全国のスタートアップ等の共創・協業に向けたマッチングや事業創出を伴走支援するプログラム。
スパイスキューブ2018年に創業したアグリテック系のスタートアップ企業。都心部の居抜き物件を活用して小規模な植物工場を建設し、生産方法や施設運営、流通販売まで企業の6次産業化を支援している。
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