北海道大学とNTT 農業など未来の一次産業実現に向けた共同研究を開始2025年4月8日
日本電信電話(NTT)と北海道大学4月7日、未来の一次産業実現を目指したビジョン共有型共同研究を開始したことを発表した。大量のセンシングデータ、ディープラーニング、及びシミュレーション技術などNTT、北海道大学それぞれの強みを持ち寄り、サステナブルで超省力、高品質生産可能な未来の一次産業モデルを協創し、社会実装をめざす。
左がNTTの川添雄彦副社長、右が北大の宝金清博学長
両者は超省力で高品質、サステナブルな生産を可能とする"未来の一次産業モデル"を共同で実現することをビジョンとして掲げ、様々な分野の研究機関が連携する研究を実施する。北海道大学は一次産業におけるロボティクス・デジタルツインに関する技術、NTTはIOWN(最先端の光技術を使って豊かな社会を創るための構想)・AI・デジタルツインに関する技術のそれぞれの強みを組み合わせ、ビジョン実現に必要な要素技術の創出に取り組む。
共同研究成果を活用した2030年時点の未来の農業イメージ
25年度は農業をフィールドに①超省力かつサステナブルな農作業の自動化につながる、ほ場のデジタルツイン②ロボット農機を安全に遠隔監視・操縦するロボティクスの実現の二つの研究テーマに取り組む。①では農家が複数の離れたほ場の現場に足を運ばずに、デジタル空間上で農作業を可能にし、肥料や農薬の使用量を最小限に抑えた環境に優しい農業、②ではデジタル空間での指示に基づき、複数のロボット農機が同時に自動作業することで、生産性を数倍に向上させることをめざす。
共同研究は4年間を予定し、初年度は性能要件の明確化と各種データの計測、2年目からテスト環境の構築に取り組み、3年目からテスト環境を使った各種技術の検証評価を行う予定だ。2030年には各研究テーマで研究開発した成果を組み合わせ、農業分野から、ほ場に関する様々な情報を確認・シミュレーションすることが可能なデジタルツインプラットフォームサービスを順次商用化する。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日
-
キウイブラザーズ新CM「ラクに栄養アゲリシャス」篇公開 ゼスプリ2025年4月30日
-
インドの綿農家と子どもたちを支援「PEACE BY PEACE COTTON PROJECT」に協賛 日本生協連2025年4月30日