世界基準のワイン苗木の「原木園」設立へ 日本ワインブドウ栽培協会がクラウドファンディングを開始2025年4月16日
(一社)日本ワインブドウ栽培協会(JVA)は、日本ワインの品質向上と持続可能なワインブドウ栽培を実現するため、クラウドファンディングを開始した。ウイルスチェック済みの健全な苗木の安定供給と日本の気候に適した品種を見つけるため、世界各国の多様なブドウ品種やクローンを輸入し、管理できる「原木園(母樹のライブラリーのようなブドウ園)」設立を目指す。
プロジェクトの画像
日本ワインは品質が向上して世界でも評価されているが、気候変動によるブドウの病害リスクの増加への適応が遅れ、今後の品質低下が懸念されている。また、収穫量減少やワインの品質を損なうウイルス感染も懸念されている。世界の主要ワイン産地では、ウイルスチェック済みの健全な苗木を使用することが一般的だが、日本では「供給体制が整っていない」。また、各地域に最適なブドウ品種の選定が進んでおらず、国内で流通しているワイン用ブドウの品種数も諸外国と比べて著しく少ない。
これらの問題を解決するため、JVAは長野県東御市に「原木園(母樹園)」を設立する。ウイルスチェック済みの健全な母樹を育て、多様な品種のブドウを供給できる体制を整える。
長野県東御市に設立する原木園のイメージ図
クラウドファンディングでは、1000万円、1800万円、2500万円の3つの目標を設定し、支援額に応じて原木園の整備を進める。主なリターン品はJVA限定チャリティーワインで、北海道、新潟、長野、山梨、九州の5種類。ほかに原木園内ボードへの名前掲載や、JVA理事のワイナリーでの希少ワインの試飲なども経験できる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(146)-改正食料・農業・農村基本法(32)-2025年6月14日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(63)【防除学習帖】第302回2025年6月14日
-
農薬の正しい使い方(36)【今さら聞けない営農情報】第302回2025年6月14日
-
群馬県の嬬恋村との国際交流(姉妹)都市ポンペイ市【イタリア通信】2025年6月14日
-
【特殊報】水稲に特定外来生物のナガエツルノゲイトウ 尾張地域のほ場で確認 愛知県2025年6月13日
-
【注意報】りんごに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月13日
-
SBS輸入 3万t 6月27日に前倒し入札2025年6月13日
-
米の転売 備蓄米以外もすべて規制 小泉農相 23日から2025年6月13日
-
46都道府県で販売 随意契約の備蓄米2025年6月13日
-
価格釣り上げや売り惜しみ、一切ない 木徳神糧が声明 小泉農相「利益500%」発言や米流通めぐる議論受け2025年6月13日
-
担い手への農地集積 61.5% 1.1ポイント増2025年6月13日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】生産者米価2万円との差額補填制度を急ぐべき2025年6月13日
-
井関農機 国内草刈り機市場を本格拡大、電動化も推進 農機は「密播」仕様追加の乗用田植え機「RPQ5」投入2025年6月13日
-
【JA人事】JA高岡(富山県)松田博成組合長を新任(5月24日)2025年6月13日
-
【JA人事】JAけねべつ(北海道)北村篤組合長を再任(6月1日)2025年6月13日
-
(439)国家と個人の『食』の決定権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月13日
-
「麦とろの日」でプレゼント 東京のららぽーと豊洲でイベントも実施 JA全農あおもり2025年6月13日
-
大学でサツイマイモ 創生大学と畑プロジェクト始動 JA全農福島2025年6月13日
-
JA農機の成約でプレゼントキャペーン JA全農長野2025年6月13日
-
第1回JA生活指導員研修会を開催 JA熊本中央会2025年6月13日