日本初 バイオ炭の農業利用に関する体系的なガイドブック公開 農研機構2025年5月29日
農研機構、福井県、立命館大学などが構成する「脱炭素に向けた農林業環境研究コンソーシアム」は、農林水産省委託プロジェクト研究において日本で初めて、バイオ炭の農業利用に関して体系的にまとめた「バイオ炭の農業利用事例とその活用ガイドブック」を作成し、立命館大学のホームページで公開した。
ガイドブック表紙
近年、温暖化対策としてバイオ炭の農業利用が注目されている。バイオ炭は、植物等のバイオマスを炭化したもので、大気中の二酸化炭素(CO2)に由来する炭素を大量に含む。バイオ炭の炭素は難分解性、農地に施用すると、GHGであるCO2由来の炭素を土壌中に長期間貯留できる。日本では、バイオ炭の農地施用によるCO2削減効果をJ-クレジットとして認証して、売買(取引)する制度も始まった。
ガイドブックの構成と内容
「脱炭素に向けた農林業環境研究コンソーシアム」は、バイオ炭に関する知見とプロジェクトの研究成果を取りまとめ、日本で初めてバイオ炭の農業利用を体系的に解説したガイドブックを作成。写真や図表を多用してわかりやすく、全国の最新情報や事例を産官学民の約30人が紹介している。同ガイドブックにより、全国でバイオ炭の農業利用への理解が進み、その導入や普及促進が期待される。
植物を炭化した各種のバイオ炭ともみ殻炭の農地施用
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