PCR法による「ピスタチオ」食物アレルゲン検査受託開始 ビジョンバイオ2025年6月10日
検査試薬開発販売、受託検査サービス、品質管理・付加価値向上支援のビジョンバイオは6月16日、PCR法によるピスタチオの食物アレルゲン検査を開始する。
過去に実施された複数回の「即時型食物アレルギーによる健康被害に関する全国実態調査」で、木の実類による即時型食物アレルギーが増加していることが明らかになっているため、消費者庁は2025年度中にピスタチオを特定原材料に準ずるものとして追加を予定している。
この状況を受け、同社はPCR法を用いたピスタチオ食物アレルゲン検査を新たに開発した。食物アレルゲンの主な検査方法としては、タンパク質を定量するELISA法と、DNAを検出するPCR法がある。ELISA法は特定原材料のスクリーニング法として広く利用されているが、表示義務品目以外への適用が限定的であること、偽陽性を示す食品があることが課題。特にピスタチオのELISA法検査では、くるみやペカンナッツに偽陽性を示すケースが報告されている。また、海外製の検査キットを用いるため、調達に時間がかかり、コストが高くなるという問題もあった。
一方、同社が開発したPCR法は、ELISA法に比べて偽陽性がなく、より正確な検査結果が期待できる。検査料金は2万3000円(税別)から。検査日数や試料の種類により変動する。
同社はこれまで、オレンジやゼラチン(豚由来)の食物アレルゲン検査の独自開発など、研究開発型の受託検査機関として評価を得ている。
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