【注意報】シロオビノメイガ早期に飛来 てんさいなど全道で被害のおそれ 北海道2025年7月22日
北海道病害虫防除所は、シロオビノメイガが早期に飛来しており、てんさいなど全道で被害が予想されるとして、7月18日に令和7年度病害虫発生予察注意報第7号を発表した。
北海道病害虫防除所によると、長沼町の予察灯において、平年よりかなり早い6月下旬にシロオビノメイガ成虫が確認された。また、7月上旬より長沼町のてんさい予察ほ場(無防除)、道央及び道南のてんさい圃場(慣行防除)でも同種の幼虫の発生が報告されている。
同種の成虫誘殺は平年より1か月以上早く(表1)、てんさいにおける発生も平年より早いため、今後の被害に注意が必要。シロオビノメイガは、てんさい、ホウレンソウ、ウリ類の害虫として知られている。成虫(写真1)は7月頃からみられ、9月中旬に最も多くなる。
写真1:シロオビノメイガ成虫と写真2:てんさいにおける幼虫と被害(提供:北海道病害虫防除所)
てんさいにおいて、雌成虫は卵を葉裏の葉脈沿いに計80~100粒程産卵する。幼虫(写真2)は糸を張って葉を折り曲げ、その中に潜んでおり、ふ化直後の幼虫は表皮を残して葉肉を網目状に食害。生育が進むと葉柄や中肋を残して食害し、不規則な穴をあける。
同種は飛来性であることから、高温年の早期に多飛来すると、てんさいで世代を繰り返し増殖し、葉を食い尽くすほどの大きな被害をもたらすことがある。また、同種はヒユ科の雑草で増殖が可能であることから、ほ場外から繰り返し飛来して栽培後半まで被害が発生する可能性がある。
札幌管区気象台が発表した7月10日付1か月予報では、向こう1か月の気温は高くなることから、未だ被害を認めていない地域においても、今後、成虫による産卵や幼虫による加害が活発化することも危惧される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)幼虫の加害時期に薬剤を散布する(表2)。ヨトウガに対して防除を実施していても本種の被害が抑えられないことがあるため、同種に登録のある薬剤を選択する(表2)。
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