【特殊報】ウメにクビアカツヤカミキリ 県内で初めて確認 千葉県2025年7月24日
千葉県農林総合研究センターは、ウメにクビアカツヤカミキリを県内で初めて確認。これを受けて、7月16日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第2号を発表した。
(提供:千葉県農林総合研究センター病害虫防除課)
千葉県農林総合研究センターによると6月27日、千葉県北部のウメにおいて、クビアカツヤカミキリのフラス(幼虫の糞と木くずが混ざったもの)及び成虫が確認された(写真1)。
同種は東アジア原産で国内では、2012年に愛知県で初めて確認されて以来、15都府県で発生が確認。千葉県では、2024年10月にサクラで本種のフラスが初確認で、農作物への加害は今回が初めて。
ウメやモモ、スモモなどの加害情報はあるが、ナシやビワでは加害が確認されておらず、同虫の加害を受けにくいとされている。
クビアカツヤカミキリ成虫(写真2)の体長は2.5~4cmで、体色は全体に光沢のある黒色で、赤い胸部と長い触角がある。前胸背板の側方に1対のトゲ状隆起がある。
(提供:千葉県農林総合研究センター病害虫防除課)
同種は、サクラやモモ、スモモ、ウメなどの樹皮の隙間に卵を産み付ける。卵は2週間ほどで孵化し、幼虫は樹木内部を食害し、フラスを排出。幼虫期間は2~3年で春から秋にフラスが見られる。被害木は数年のうちに枯れ、成虫が近くの樹木に移ることで被害が広まる。同種は、産卵数が多く繁殖力が高いため早期発見、早期防除が重要。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)特定外来生物に指定されているため、生きたまま持ち運ぶことは禁止されている。圃場内で本種を発見した際は、見つけ次第直ちに捕殺する。また、確認が必要な場合もあるため、捕殺個体は保管もしくは写真を撮っておく。
(2)疑わしいフラスを発見した場合、排糞孔(写真3)に登録のある殺虫剤を注入して内部の幼虫を駆除する。内部にいる幼虫には薬剤が届きにくいため、針金などでフラスをかき出し、排分孔に散布ノズルをできるだけ深く差し込んで殺虫剤を噴射する。多くの幼虫が穿孔して坑道がつながった状態になると、幼虫まで薬をいきわたらせることが難しくなるため、被害の軽微な木を対象に実施する。
(提供:千葉県農林総合研究センター病害虫防除課)
(3)成虫の脱出、分散を防ぐため、被害木を発見した場合は、目合い4mm以下の網を地際部から1~2m程度の高さまで巻き付ける。樹幹に網が密着していると成虫が網を噛み切って逃げる可能性があるため、網の糸は太いものを選び、余裕を持たせて巻く。
(4)詳細な防除対策は、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所の「クビアカツヤカミキリの防除法」を参照する。
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