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ウクライナの農地再生へ WAKUと共同研究開始 東京農業大学2025年12月2日

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東京農業大学と株式会社WAKU(岡山市)は、国際連合工業開発機関(UNIDO)が推進する「日本企業からの技術移転を通じた新事業創造によるウクライナのグリーン産業復興プロジェクト」において共同研究を開始した。

共同研究では、ウクライナの重金属汚染土壌における、グルタチオンを活用した植物の栽培技術確立とグルタチオン施用による浄化メカニズムの解明を目的としている。

ウクライナでは、2022年以降の戦禍により農地の生産性が大幅に低下。特に、砲撃や軍用車両による鉛やカドミウムなどの重金属汚染が深刻化しており、農地の再生に向けた新しいアプローチが求められている。

グルタチオンは、植物体内で酸化還元バランスを保つ天然アミノ酸化合物で、植物のストレス耐性向上や重金属吸収の抑制や促進に関与することが知られている。WAKUはこの特性を活かし、ウクライナでの農業生産再建に寄与する技術の実証を進めている。

東京農業大学とWAKUは、同プロジェクトの中で重金属汚染土壌における、グルタチオンを活用した栽培技術、植物浄化技術の研究を実施。中村進一教授の研究グループは、これまでに還元型グルタチオン(GSH)が植物体内での重金属輸送・蓄積を制御するメカニズムを明らかにしており、カドミウムや亜鉛の動態解析・遺伝子発現解析に強みを持つ。今回の共同研究は、「植物体内外での重金属動態解析」「伝子発現解析(RNA-seq解析)」「植物浄化手法の設計」について実施する。

共同研究で得られた科学的知見は、2026年以降、ウクライナ国内でのパイロット栽培試験に活用される予定。東京農業大学による基礎研究の成果をもとに、WAKUは現地の生産法人・研究機関・行政と連携し、グルタチオンを活用した農地再生の実証モデル構築を進める。

今後は、ウクライナ国内での成果を踏まえ、ポーランド、ルーマニアなど周辺国への技術展開も視野に入れ、欧州全体での「グリーンリカバリー(環境再生型復興)」の中核技術として位置づけていく。

また、重金属汚染土壌の課題は東欧だけでなく、アジア・アフリカなど世界各地に共通する問題であり、グルタチオンによる非化学的・非遺伝子組換えの浄化技術は、次世代の環境農学のモデルケースとなることが期待される。

<共同研究の内容>
・植物体内外での重金属動態解析
グルタチオン施用時における植物内のカドミウム・亜鉛等の移行挙動を解析し、植物浄化の適用可能性を判断。

・伝子発現解析(RNA-seq解析)
グルタチオン応答性遺伝子を特定し、植物体内での解毒・防御メカニズムを分子レベルで解明。

・植物浄化手法の設計
得られた知見を基に、ウクライナの重金属汚染に適した植物種および施用条件を提案。

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