愛媛大、豊橋技術科学大と「グルタチオン」による高温ストレス耐性向上で共同研究 WAKU2025年12月2日
グルタチオンを活用したバイオスティミュラント事業を展開するWAKUは、愛媛大学大学院農学研究科、豊橋技術科学大学先端農業・バイオリサーチセンターと共同で、抗酸化物質「グルタチオン」を活用した農作物の高温ストレス耐性に関する応用研究を開始。同研究では、野菜の主要品目を対象に、夏季の高温環境下での生育安定化に向けた科学的な実証データを構築し、気候変動に適応する新しい農業技術の実現を目指す。
気候変動に伴う猛暑や異常気象は、農業現場で深刻な課題となっており、高温ストレスによる苗の枯死や収量低下が頻発している。こうした状況を受け、WAKUは植物内の抗酸化物質「グルタチオン」に着目。グルタチオンは細胞内の酸化ストレス応答に深く関与し、植物が高温や乾燥など逆境環境に適応するための鍵を握る。
今回の共同研究は、この物質を外部から施用することで作物の耐暑性を高める可能性を科学的に検証し、生産者が安心して利用できる栽培技術として確立することを目的としている。
研究で使用する技術のイメージ
研究では、愛媛大学の強みである環境制御技術と豊橋技術科学大学の光合成・蒸散の精密計測技術を活用し、トマト、イチゴを対象に試験を実施。温室栽培植物個体群を対象にしたリアルタイム個体群光合成蒸散モニタリングシステムを用いたオンサイト植物生体情報として、個体群光合成速度、個体群蒸散速度、総コンダクタンス(気孔開度と高い相関)、生育指標(草丈・葉数・茎径など)収量比較について計測する。
単なる効果検証にとどまらず、「どのような条件で、いつ、どの程度施用すれば効果が最大化するか」という実践的な知見を整理し、農業現場で即応可能な施用マニュアルの確立を目指す。
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