農用エンジン性能の高精度評価法を考案 農研機構2016年3月11日
農研機構は3月8日、大気条件の違いに左右されないエンジンやトラクターの性能試験方法を発表した。
エンジンの性能試験は国土交通省の所管、トラクターは農業機械化促進法に基づき行われている。試験条件は細かく規定され、その範囲内で行うこととなっている。
しかし、大気圧などの違いが結果に影響をおよぼすことがわかり、対策が必要とされていた。
農研機構生研センターは平成25年から、大気圧、吸気温度(エンジン入口の空気温度)を変えてエンジン性能試験を行ったところ、試験環境条件がエンジン性能に影響を及ぼしていることが分かった。そこで結果の差異をできるだけ小さくできる試験手法を検討してきた。
大気圧については制御できないが、吸気温度は空調装置を使い比較的容易に制御が可能だ。今回の手法では、空気密度を一定にすることで大気条件の違いによる試験結果の差異を小さくする。例えば大気圧が高いときには、吸気温度を高くして空気密度を一定にしていく。そのために部屋全体の温度を上げたり、ダクトに温かな空気を送り込んだりする。
今後、エンジンやトラクターの性能試験を行う際、試験実施場所(標高)や試験実施時の大気条件の違いに関係なく、客観性の高い性能評価が期待できるとしている。またOECD(経済協力開発機構)をはじめ、諸外国の評価試験機関にも提案していく予定となっている。
(関連記事)
・農業機械安全鑑定適合機2月分 4機種11型式 農研機構 (16.03.10)
・ハクサイ刈取アタッチメント市販化予定 農研機構とヤンマー共同開発 (16.03.09)
重要な記事
最新の記事
-
介護崩壊を食い止めよ【小松泰信・地方の眼力】2025年12月17日 -
米の相対取引価格下落 前月より565円下げ2025年12月17日 -
適用拡大情報 殺菌剤「日曹エトフィンフロアブル」、「ピシロックフロアブル」 日本曹達2025年12月17日 -
乗用全自動野菜移植機「PVDR200」を新発売 井関農機2025年12月17日 -
着色不良・日焼け・晩霜害 果樹の温暖化被害予測システムを開発 農研機構2025年12月17日 -
新規有効成分「シベンゾキサスルフィル」日本と韓国で農薬登録申請完了 日本農薬2025年12月17日 -
BASF「バスタポイントアプリ」が「minorasuポイントアプリ」にリニューアル2025年12月17日 -
林業スタートアップが社会的影響を可視化 インパクトレポート公開 森未来2025年12月17日 -
有明海産のり使用「堅ぶつ 焼のり味」期間限定発売 亀田製菓2025年12月17日 -
被災地で復旧支援する団体へ約767万円を寄付 こくみん共済 coop〈全労済〉2025年12月17日 -
全国各地の農家・多彩な品種 玄米サブスク「mybrown」リニューアル オーレック2025年12月17日 -
広島県廿日市市と包括連携協定を締結 タイミー2025年12月17日 -
「第3回旭物産のカット野菜を探せ恒例!冬のお宝探しキャンペーン」開催中 旭物産2025年12月17日 -
年末年始の産地を応援「配達休みに産まれた産直たまご」注文受付開始 パルシステム2025年12月17日 -
地産全消「野菜生活100宮崎月夜実グレープフルーツ&日向夏ミックス」新発売 カゴメ2025年12月17日 -
地域の有機資源循環を加速「汚泥肥料化パッケージ」提供開始 NTTビジネスソリューションズ2025年12月17日 -
旬のジビエを味わう「北海道エゾシカフェア」開催2025年12月17日 -
まるまるひがしにほん「魅力発見!地域ブランドフェスタ」開催 さいたま市2025年12月17日 -
ひきこもり当事者・経験者のリアル ショートドラマ公開 パルシステム連合会2025年12月17日 -
ジニア「プロフュージョン」に2品種追加 サカタのタネ2025年12月17日


































