女性の視点でバッテリー動噴を共同開発 JA全農と丸山2017年1月31日
JA全農と(株)丸山製作所は、バッテリー動力噴霧器「きりひめPEACH」を共同開発し、販売を開始した。JA全農の女性職員と、丸山製作所のレディス・プロジェクト担当社員がコラボし、農機を共同で企画開発したのは、初の試みだ。
平成29年1月23日、JA全農と丸山製作所は、JAビルにおいて、バッテリー動噴「きりひめPEACH」の製品説明会を開催した。会の冒頭、JA全農生産資材部農業機械課の名取伸治課長が、共同開発の経緯、意義を次のように述べた。
「バッテリー動噴『きりひめPEACH』は、本会の女性職員と丸山製作所のLプロジェクトとの共同企画として取組んだもので、女性の視点に立って、こうした企画をさせて頂いたのは、初めての試み」と説明。
バッテリー動噴の市場は、年間約5万台あり、堅調に推移していること、農水省が主導する農業女子プロジェクトをはじめ、農業の担い手として女性が注目されていることなどを述べた。
「きりひめPEACH」は、女性農業者が「使いやすい・使いたくなる」をコンセプトに、プロジェクトチームを組織し、共同して開発に取り組み、平成28年6月から12月まで3回の検討会を開催し、製品仕様やボディーカラー、付属品、販売方法に至るまで、女性の視点から検証・検討を重ね、新製品「きりひめPEACH」を誕生させた。
この製品の正式名称は「JAオリジナルバッテリー動噴LSB-100LI-JA」(愛称「きりひめPEACH」)。製品の特徴はこのクラス最軽量の2.7kgを実現し、女性でも持ち運びやすいこと、ボディーカラーに鮮やかなピンクを採用したこと。さらに女性職員から要望の多かった携帯ポーチとカバー付除草ノズルを標準装備したことだ。
「きりひめPEACH」は、丸山製作所が製造したものを、全農ブランドとして全農が一括で仕入れ、全国のJAを通じて販売する。JA全農がこうした販売形態をとるのは、初めてのこととなる。
「JAオリジナルバッテリー動噴LSB-100LI-JA(愛称:きりひめPEACH)」の標準小売価格は3万2500円(税別)。全国のJAを通じ平成29年1月より、販売を開始した。
(写真)女性の視点で開発された動噴「きりひめPEACH」
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日