事務服は、「借りる」時代 サンペックスイスト2019年1月10日
最近、多くの企業や組織では、クルマやオフィス機器だけではなく、オフィスで着る事務服も、より便利に利用するため「買う」のではなく、「レンタル」することが増えてきている。
(株)サンペックスイストは平成12年にレンタルシステムを始めた。15年には、制服レンタルサービスを手がける企業のなかでも先駆け的に事務服のレンタルをスタート。長年培ったレンタル業務のノウハウを強みに、現在では日本航空(JAL)をはじめとする大手企業を含め、全国で約500社以上のレンタル実績を持ち、そのリピート率は実に90%以上だという。また、JAグループでも既に約20件もの導入がされている。
◆業務効率化
制服を管理する側として、どんな業務があるのか。
例えば、入退職や人員補充など職員の入れ替わりがあるたびに、同じサイズのものがないか倉庫の中から探したり、在庫がなければ追加で発注をかけたりと、制服の管理業務だけでも多くの時間と人手を必要とする。
レンタルの大きなメリットは管理業務を削減できることだ。従来は、どのような職員にも対応できるよう、標準的なサイズに加え、小さめ、大きめのサイズの制服も常に準備をしておく必要があった。
その分、余分な在庫を抱えなくてはならず、管理業務だけでなく、そのスペースも必要になる。しかし、レンタルであればサイズを問わず、必要なときに必要なサイズのものを追加で発注すれば済むため、余分な在庫は必要なくなり、どんなサイズにも柔軟に対応できる。
◆確実なコスト削減を実現
レンタルはコスト的なメリットも大きい。例えば、制服の消耗度やデザイン変更などのタイミングを考えれば、通常一回の制服の使用期間は約3年。この3年間の月額レンタル料を合算すると、買い取りやリースなどの初期費用と同程度になるためメリットは少ないと思われがちだ。しかし、実際には、買い取りやリースの場合、サイズの変更や消耗品の交換、管理費、発送費など追加の費用がその都度かかるため、全体のコストは未知数になる。
しかし、レンタルは、そうした交換や管理コストなども月額サービス料に含まれている。そのため、コスト管理の視点から見ても、イレギュラーな費用が発生せず、的確な予算を把握することができるのが大きな魅力だ。
また本店、支店などで制服の買い替えや更新をした場合、一度本店で取りまとめて数多くある支店へ配布するなど大変な時間と手間がかかる。しかし、レンタル料には在庫管理費や個別支所への発送など、業務の一切をアウトソーシングする費用も含まれているので、こうした業務もすべて不要になる。
◆環境にも優しいレンタルサービス
着用後(レンタル期間終了後)の事務服は全て(株)サンペックスイストが引き受けてくれる。通常、着用した団体で制服を処分する場合、産業廃棄物となるが、レンタル終了後の商品は、同社がその事務服の素材などを見極め、最適な処理を施してくれる。エコの観点からも、レンタルは見直されている。
◆レンタルでコンプラ対策も万全に
コスト面だけではなく、制服のレンタルで注目されているのは管理・運用面、つまりコンプライアンスの問題だ。制服が盗難にあい悪用されたりすると、その制服を使用している企業・組織のイメージ損ない、社会的な信用を失いかねない。こうした問題に対して、(株)サンペックスイストでは、誰が・いつ・どこで制服を着用したかなどを把握できるICチップをオプションとして取り付けた制服のレンタルを始めている。ある大手都市銀行では、制服とともにスカーフにもこのICチップを取り付けたものを使用している。
制服のレンタルは、業務の効率化やコスト面だけではなく、コンプライアンスに対応した管理・運用面からも改めて見直されてきている。それがこれからの時代のあり方でもあるのだろう。
◆全商品・全コーディネートがレンタル可能
(株)サンペックスイストは毎年2月(春夏向け)、7月(秋冬向け)に事務服カタログ「GROW(グロウ)」を発刊し、季節に合わせた新作を発表し続けている。それらの全商品・全コーディネートをレンタル可能というところが様々な団体で喜ばれている最大の理由だ。選ばれた商品を軸に、貸与枚数・対象人数・予算によって同社の担当者がコンサルティングを行い、最適な着用形態を提案し、納得いく着用スタイルを作り上げることができる。
多様化する顧客のニーズに最大限応えることが、これからの時代のあり方でもあるのだろう。
○問い合わせ先:(株)サンペックスイスト(東京都中央区日本橋大伝馬町11-8)
○TEL:0120-99-7712(フリーダイヤル)
○受付時間:平日9時30分~17時
(関連記事)
・サンペックスイスト社が春夏ユニフォーム展示会(18.02.09)
・制服は買い取りやめレンタルへ 管理業務の効率化、管理・運用が重要に JA香川県(16.10.17)
・制服は「買う」から「借りる」へ JA香川県(14.12.03)
・【時の人 話題の組織】宮野尚・(株)サンペックスイスト代表取締役社長 新しいスタイルで制服(ユニフォーム)業界を牽引(14.11.21)
重要な記事
最新の記事
-
第21回イタリア外国人記者協会グルメグループ(Gruppo del Gusto)賞授賞式【イタリア通信】2025年7月19日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「政見放送の中に溢れる排外主義の空恐ろしさ」2025年7月18日
-
【特殊報】クビアカツヤカミキリ 県内で初めて確認 滋賀県2025年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2025年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年7月18日
-
『令和の米騒動』とその狙い 一般財団法人食料安全保障推進財団専務理事 久保田治己氏2025年7月18日
-
主食用10万ha増 過去5年で最大に 飼料用米は半減 水田作付意向6月末2025年7月18日
-
全農 備蓄米の出荷済数量84% 7月17日現在2025年7月18日
-
令和6年度JA共済優績LA 総合優績・特別・通算の表彰対象者 JA共済連2025年7月18日
-
「農山漁村」インパクト創出ソリューション選定 マッチング希望の自治体を募集 農水省2025年7月18日
-
(444)農業機械の「スマホ化」が引き起こす懸念【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月18日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲害虫の防ぎ方「育苗箱処理と兼ねて」2025年7月18日
-
最新農機と実演を一堂に 農機展「パワフルアグリフェア」開催 JAグループ栃木2025年7月18日
-
倉敷アイビースクエアとコラボ ビアガーデンで県産夏野菜と桃太郎トマトのフェア JA全農おかやま2025年7月18日
-
「田んぼのがっこう」2025年度おむすびレンジャー茨城町会場を開催 いばらきコープとJA全農いばらき2025年7月18日
-
全国和牛能力共進会で内閣総理大臣賞を目指す 大分県推進協議会が総会 JA全農おおいた2025年7月18日
-
新潟市内の小学校と保育園でスイカの食育出前授業 JA新潟かがやきなど2025年7月18日
-
令和7年度「愛情福島」夏秋青果物販売対策会議を開催 JA全農福島2025年7月18日
-
「国産ももフェア」全農直営飲食店舗で18日から開催 JA全農2025年7月18日
-
果樹営農指導担当者情報交換会を開催 三重県園芸振興協会2025年7月18日