自動野菜収穫ロボットの導入促進へ inahoと佐賀市が進出協定締結2019年12月11日
自動野菜収穫ロボットを開発するinaho(神奈川県鎌倉市)は、佐賀市と進出協定を結んだ。佐賀市内に拠点を開設し、周辺の農家に自動野菜収穫ロボットの導入を促進する。
アスパラガスを収穫するinahoの自動野菜収穫ロボット
inahoは自動野菜収穫ロボットを活用した生産者向けリースサービス「RaaS」を提供している。「RaaS」は、ロボットを農家へ貸し出し、収穫高に応じて利用料を得るビジネスモデルで、初期費用とメンテナンス費用が不要。貸し出しからメンテナンスまでをサービスとして展開する。同社は、今年1月に佐賀県鹿島市に初の拠点を開設し、9月に佐賀県太良町のアスパラガス農家にロボットを導入し、正式にサービスを開始した。
佐賀市は、気候や地形などを生かしてアスパラガスなど多様な農産物を生産し、日本各地への食料供給地として重要な位置を占めている。また、消費の場に近く、グリーンツーリズムの強化による農業振興が全国1位で、農地利用の高さと全国平均を大きく上回る農地集積率など多くの特色がある。
同社は、佐賀市に拠点を開くことで、自動野菜収穫ロボットの導入エリアを拡大し、より多くの農家がロボットを利用し、佐賀市が掲げる農業における基本目標「担い手の育成と確保」や「稼げる農業の確立」の実現に貢献していく。inahoの菱木豊代表取締役CEOは「2019年9月にアスパラガスの自動収穫ロボットを実用化して、導入エリア拡大を具体的に進めていくところまでたどり着いた。来年の収穫期に向けていち早く導入の準備を進める」とコメント。
また、佐賀市の秀島敏行市長は「佐賀はアスパラガスをはじめとする施設園芸が盛んだが、農家の高齢化が進み農作業の身体的な負担も大きく農業をやめてしまう方も多い。農業が抱える人手不足などを解決する事業として期待している」と述べている。
進出協定締結式で。佐賀市の秀島市長(左)とinahoの菱木代表取締役CEO
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(146)-改正食料・農業・農村基本法(32)-2025年6月14日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(63)【防除学習帖】第302回2025年6月14日
-
農薬の正しい使い方(36)【今さら聞けない営農情報】第302回2025年6月14日
-
群馬県の嬬恋村との国際交流(姉妹)都市ポンペイ市【イタリア通信】2025年6月14日
-
【特殊報】水稲に特定外来生物のナガエツルノゲイトウ 尾張地域のほ場で確認 愛知県2025年6月13日
-
【注意報】りんごに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月13日
-
SBS輸入 3万t 6月27日に前倒し入札2025年6月13日
-
米の転売 備蓄米以外もすべて規制 小泉農相 23日から2025年6月13日
-
46都道府県で販売 随意契約の備蓄米2025年6月13日
-
価格釣り上げや売り惜しみ、一切ない 木徳神糧が声明 小泉農相「利益500%」発言や米流通めぐる議論受け2025年6月13日
-
担い手への農地集積 61.5% 1.1ポイント増2025年6月13日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】生産者米価2万円との差額補填制度を急ぐべき2025年6月13日
-
井関農機 国内草刈り機市場を本格拡大、電動化も推進 農機は「密播」仕様追加の乗用田植え機「RPQ5」投入2025年6月13日
-
【JA人事】JA高岡(富山県)松田博成組合長を新任(5月24日)2025年6月13日
-
【JA人事】JAけねべつ(北海道)北村篤組合長を再任(6月1日)2025年6月13日
-
(439)国家と個人の『食』の決定権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月13日
-
「麦とろの日」でプレゼント 東京のららぽーと豊洲でイベントも実施 JA全農あおもり2025年6月13日
-
大学でサツイマイモ 創生大学と畑プロジェクト始動 JA全農福島2025年6月13日
-
JA農機の成約でプレゼントキャペーン JA全農長野2025年6月13日
-
第1回JA生活指導員研修会を開催 JA熊本中央会2025年6月13日