「営農型太陽光発電システムフル活用事業」に採択ー千葉エコ・エネルギー2020年6月24日
営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)に取り組む千葉エコ・エネルギー(株)は、 農林水産省が令和2年度事業として実施する「営農型太陽光発電システムフル活用事業」に採択された。同事業は、太陽光発電で発電した電気を自らの農業経営の高度化に利活用し、営農型太陽光発電のメリットを営農面でフルに活用するためのモデル構築を支援するもの。
千葉市の自家消費発電設備
同社が行う実証事業は、露地栽培や施設栽培で蓄電池を併設した営農型太陽光発電設備により発電した電気を、電動農機具などに活用することが目的。これにより、 農業経営高度化(省力化・収穫量増加や品質向上)の効果を定量的に評価する。
さらに、省力化・収穫量増加や品質向上による農業経営の改善効果と、蓄電池を併設した営農型太陽光発電設備および電動農機具などの導入費用を比較し、 営農型太陽光発電による電化農業の実施効果も測定する。
事業は、露地栽培と施設栽培の2地区で実証。太陽光発電設備から給電する蓄電池と電動農機具などの稼働状況を記録し、従来の栽培方法の燃料コスト・労働時間・収穫量などと比較する。また、電動農機具などと蓄電池の効率的な利用方法やシステム設計も調査する。このほか有識者による検討会も開く。実証によって露地栽培と施設栽培それぞれの営農形態で、農業電化の技術的・制度的課題や農業経営におけるインパクトを評価していく。
事業は、千葉県千葉市緑区にある約1haの営農型太陽光発電設備(遮光率48%)で実施。同社が設備を所有し営農も行っている。
2020年5月に、 農業資材ハウス上部にオフグリッド型太陽光発電設備(パネル容量2.04kW、蓄電容量6.5kWh)を設置しており、 電動農機具などに給電しながら栽培を始めている。実証栽培作物は、ニンニク、ショウガ、サツマイモなど。
また、茨城県神栖市にある間口4.5m・奥行36mのビニールハウスでも実施する。 周辺ではピーマンやイチゴなどを栽培しており、 同サイズのハウスが複数棟並んでいる。 実証のため系統連系型太陽光発電設備(パネル容量2.04kW・蓄電容量6.5kWh)の導入を7月下旬に予定している。運営は(株)マイファームが行う。 実証栽培作物は、ピーマン、パクチーなどを予定。
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