プランター菜園 人気のピーマン栽培のコツを紹介 タキイ種苗2021年4月9日
タキイ種苗は、春の家庭菜園シーズンに向けて、ベランダーなど限られたスペースでもできる“プランター菜園”を提案している。今回は初めてプランター菜園を始める人のために、初心者でも作りやすく、家庭菜園でも人気のピーマン栽培のポイントを紹介。
■用意する物
ミニトマト栽培にあたりまず用意する物は、「ピーマンの苗」「プランター」「培養土」「鉢底石」「支柱」「誘引ひも」の5つ。
<ピーマンの苗>
ピーマンの苗は節間(葉と次の葉まで)がつまっており、葉色が濃くがっちりしているものを選ぶ。花が咲き始めているものが好ましい。
<プランター>
最近は種類も増えたプランター。軽くて安価なプラスティック製のものや素焼きの容器、麻袋を使用することもある。自宅の雰囲気に合わせインテリアにあったものを選ぶのも楽しい。プランターで栽培する場合は、「プランターのサイズ」に注意が必要で、ピーマン(1株)の生育に適しているサイズは直径30×深さ30センチ程度のプランター。これより小さいサイズはうまく苗が生育できず、失敗の原因になる。
<培養土>
肝心な土は、野菜栽培用に調整された「培養土」が最適。基本的な肥料分(チッソ、リン酸、カリ)が混ぜ込まれた「野菜専用の培養土」を選ぶとよい。
<鉢底石>
プランターには、排水性を良くするため「鉢底石」を入れるのが重要だが、排水性が優れた鉢や土を使う場合は、鉢底石は特に必要ない。
<支柱>
伸びてきた作物が倒れないように支える棒の「支柱」も必要。ピーマンは株の高さが1メートル程度になるため、長さが1.5メートル以上の支柱を2本用意する。さらに、支柱と作物を固定する「誘引ひも」も必要。どのようなひもでも構わないが、おすすめは「麻ひも」。その他栽培には「移植ゴテ(シャベル)」「ハサミ」「肥料」などを用意しておくとよい。
■栽培方法
(1)苗を植え付ける(5月上旬~5月下旬)
プランターの底が見えなくなる程度に鉢底石を敷き、一度プランターの半分程度まで培養土をいれる。水をたっぷり注ぎ培養土に水分をしっかり吸収させたのち、残りの培養土をプランターの上から5センチぐらいまで入れ、また水を注ぎしっかり吸収させる。その後、スコップで植穴を作り、苗をポットから取り出す。苗を浅めに植え込み、周りの土を寄せるようにして植え付けたら、最後に土の表面を軽く押さえ、落ち着かせる。遅霜の心配がある場合は、不織布などで霜除け対策を。
(2)支柱を立てて誘引する
ピーマンの苗が真ん中になるように2本の支柱を立て、地際から15センチ程度の高さで交差させしっかりと固定。ピーマンの苗が倒れてきそうなところを、適宜誘引ひもを使って支柱へ8の字に縛る。茎が成長し、太くなることを想定して、少しゆとりを持たせるとよい。
(3)"わき芽"をとる
わき芽とは茎と葉の付け根から出てくる芽のこと。1番目のピーマンの実が大きくなり始める頃を目安に、主枝とその下の勢いの強い2本のわき芽を残し、その他のわき芽はすべてとり、3本に仕立てる。
(4)追肥を与える
培養土にはもともと肥料が入っているが、水やりをしていると培養土の肥料分も徐々に流れ出てしまう。「化成肥料」を使う場合は2週間に土1リットル当たり1回1グラム、「液肥」を使う場合は1週間に1回500倍に希釈したものを与える。使う肥料によっては必要な量や手順が異なるため、使用方法を守って使用する。栽培の様子を見ながら調整も必要。
(5)収穫
開花後15~20日程度で収穫でき、こまめに収穫すると長く栽培できる。カラーピーマンは開花後60日程度、十分に色が付いた完熟果を収穫する。
■オススメ品種
タキイ種苗は、家庭菜園でおすすめのピーマンの品種として、たくさんとれる 極濃緑の「京まつり」、苦くなくて肉厚な「ピー太郎」、栽培しやすい、赤色パプリカの「フルーピーレッドEX」を推奨している。
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