農水省スマート農業実証「マッスルスーツ」で時間・労働費に削減効果 イノフィス2022年2月4日
イノフィスは、農林水産省スマート農業実証プロジェクト「新しい時代を切り開く直売型スマートイチゴ生産・経営モデル実証コンソーシアム」の実証実験に参加し、マッスルスーツの導入による時間削減効果と労働費削減効果を実証した。
マッスルスーツ着用時(定植作業時)
同社と茨城県(農業総合センター園芸研究所ほか)、つづく農園、サカタのタネ、ルートレック・ネットワークスの5者で構成される同コンソーシアムは、直売イチゴ経営でスマートフードチェーン構築による、データ駆動型高収益経営体系の実証プロジェクトを指す。中山間地における直売型イチゴ経営で、生産から販売まで一貫したスマート農業(スマートフードチェーン)を展開。高収益イチゴ経営を実証する取り組みで、そのうちの「イチゴ栽培で問題となる腰痛対策と作業性向上を目的としたアシストーツの活用」で、アシストスーツ「マッスルスーツEvery」の実証調査が行われた。
実証結果
「マッスルスーツEvery」は、中腰姿勢を保つ、人を抱え上げる、重い物を持ち上げるなどの作業時に腰の負担を低減するアシストスーツ。実証で、中腰作業の頻度が多い作業では、作業中の腰伸ばし動作の時間が減少し、年間で130時間の時間削減効果が示された。また、マッスルスーツの導入により機械導入費は発生するが、労働費が作業時間削減分低減。年間10アール換算で13万円の労働費低減に繋がった。なお、機械導入費用は、試算上2年以内で回収が可能となる。
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