イノシシなど獣害対策向け「コンクリートキャンバス」販売開始 太陽工業2023年7月13日
テント構造物などの大型膜面構造物や土木・物流資材を手がける太陽工業は、水をかけるだけで高耐久なコンクリートマットができる特殊セメント封入布「コンクリートキャンバス」(CC)にイノシシなどによる農地の掘り起しに対して保護効果があることを実証。同製品を獣害対策向け製品として、農地や公園、道路、地下ケーブルの管理者などを対象に7月に本格販売を開始する。
防護柵の下に敷いたCC
イノシシなどが農地へ侵入することを防ぐ対策として防護柵が作られることが多くなっているが、防護柵を張り巡らせてもイノシシが柵の下から潜り込み農作物が食い荒らされたり、光ケーブルなどの重要な地下埋設物周辺の地面をイノシシが掘起したなどの事例が見られる。
イノシシの侵入を防ぐには防護柵は効果的だが、柵の地際部や地下埋設物周辺の掘起しを防ぐには耐久性の高い材料で地面を覆う必要がある。同社は実証実験で、水をかけるだけで高耐久なコンクリートマットができる特殊セメント封入布CCで地面を覆うことで、このイノシシの侵入を防ぐ効果があることを確認。実験結果を踏まえ、CCを獣害対策向け製品として販売する。
獣害対策の実証実験での損傷範囲は10cm角程度
CCは、英国で開発された「ジオシンセティックセメント複合マット(GCCM:Geosynthetic Cementitious Composite Mats)」と呼ばれる複合材料。特殊配合のドライコンクリートを立体織物(表面:ポリエステル織布、裏面:塩ビフィルム)内に内包した構造で、敷設後に散水、または水中に浸けることでドライコンクリートが硬化し、薄く、高耐久で耐火性の高いコンクリート層を構築できる。国土交通省の新技術情報提供システムNETISに登録されており、これまでに法面保護工、防草防竹工、水路工、水路補修工などで多くの導入実績をもつ。
重要な記事
最新の記事
-
(394)Climate stripes(気候ストライプ)【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月26日
-
地域医療の実態 診療報酬に反映を JA全厚連が決議2024年7月26日
-
取扱高 過去最高の930億円 日本文化厚生連決算2024年7月26日
-
【人事異動】JA全厚生連 新理事長に歸山好尚氏(7月25日)2024年7月26日
-
【警報】果樹全般に果樹カメムシ類 県下全域で最大限の警戒を 鳥取県2024年7月26日
-
【注意報】イネに斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 山形県2024年7月26日
-
今が旬の「夏酒」日本の酒情報館で提案 日本酒造組合中央会2024年7月26日
-
ヤンマーマルシェ、タキイ種苗と食育企画「とりたて野菜の料理教室」開催 カゴメ2024年7月26日
-
「ごろん丸ごと国産みかんヨーグルト」再登場 全国のローソンで発売 北海道乳業2024年7月26日
-
物価高騰が実質消費を抑制 外食産業市場動向調査6月度2024年7月26日
-
農機具王「サマーセール」開催 8月1日から リンク2024年7月26日
-
能登工場で育った「奇跡のぶなしめじ」商品化 25日から数量限定で受注開始 ミスズライフ2024年7月26日
-
東京・茅場町の屋上菜園で「ハーブの日」を楽しむイベント開催 エスビー食品2024年7月26日
-
鳥インフル 米国オハイオ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2024年7月26日
-
大玉すいか販売大幅減 小玉「ピノ・ガール」は前年比146.8% 農業総研2024年7月26日
-
千葉県市原市 特産の梨 担い手確保・育成へ 全国から研修生募集2024年7月26日
-
水産・農畜産振興 自治体との共創事例紹介でウェビナー開催 フーディソン2024年7月26日
-
新規除草剤「ラピディシル」アルゼンチンで農薬登録を取得 住友化学2024年7月26日
-
自由研究に「物流・ITおしごと体験」8月は14回開催 パルシステム連合会2024年7月26日
-
高槻市特産「服部越瓜」の漬け込み作業が最盛期2024年7月26日