7月14日に行なわれた授業でスタッフから説明を受ける生徒ら

宮城県登米市は、東北最大の北上川が貫流し、豊かな水資源と肥沃な登米耕土が広がる米づくりが盛んな地域。環境保全米の発祥地で、「赤とんぼが乱舞する産地を目指そう」を合言葉に、自然と共存する農業を推進している。

このほど、生徒にスマート農業を学ぶ機会をつくりたいという登米総合産業高校の要望に応え、ナイルワークスは、ドローンの散布実演を実施。5月22日に実施したの除草剤散布には農業科2年生およそ30人、7月14日に実施したの追肥散布には農業科3年生6人が参加し、スマート農業の可能性について学んだ。

ナイルワークスは2015年の創業以来、自動飛行ドローンの開発や、AI・IoT・ビッグデータ・デジタルツインなど先端技術を応用した農業DXを推進し、より効率よく、より高品質な作物栽培を実現している。

ドローンによる追肥散布

今回の授業では、同社スタッフが、自動飛行ドローンの仕組みや特長を説明。スマート農業の授業を企画した先生は、5月22日の除草剤散布を振り返り、「ドローンで、ムラなく、隅々まで、除草剤を撒くことができたので、今年は、昨年より雑草が少ない」と話した。

7月14日の授業では、ドローンによる追肥散布を実施。ドローンは、飛行経路が自動生成され、ボタンひとつ押すだけで、自動飛行し、離陸・散布・着陸、散布量の調整、障害物の回避、異常発生時の退避まで全自動。飛行中にバッテリー残量が少なくなり、自動で離発着地点に戻ってくるドローンの動きを見た生徒たちからは、「賢い！」と歓声があがった。

さらに、衛星データや生育監視ドローンなどと連携し、ドローンで必要な個所に、必要な量を自動で散布することもできる。同社は、従来の農業の方法を変えていくことで、省力化・ノウハウ継承・品質向上を実現し、新しい農業を推進していく。