早生大輪セミフリル品種のトルコギキョウ「メモリア (1型) ホワイト」開発 サカタのタネ2024年3月1日
サカタのタネは、低温・低日照期の開花性に優れる大輪セミフリルのトルコギキョウ「メモリア (1型) ホワイト」を開発。3月上旬から営利生産者向けに種子を発売する。
トルコギキョウ「メモリア (1型) ホワイト」
「メモリア (1型) ホワイト」は、大輪八重咲きで花弁にフリルが入る早生品種で、温暖地では1~5月、寒冷地では5~7月に収穫できる。
冬から初夏にかけては葬儀、ブライダル需要に加え、歓送迎会、母の日など、花を使うイベントが多く、トルコギキョウの需要が高い時期だが、その中でも特に白色は汎用性が高く、重要色とされる。一方、冬から初夏にかけては、低温や春の曇天などによる低日照のため、花芽の生育が止まる生理障害(ブラスチング)などが発生しやすく、トルコギキョウの栽培が難しい時期でもある。
同品種は低温・低日照期の開花性に優れ、切り花需要期の安定生産に貢献。また、「メモリア (1型) ホワイト」は樹勢(生育力)が強いため、低温期でも十分な草丈、枝数の高品質な切り花を出荷できる。従来の開花が早い品種(早生品種)では、茎が細くボリューム不足で市場評価が上がりにくいことがあったが、樹勢が強い「メモリア (1型) ホワイト」は、十分な太さの茎でボリュームのある大輪の切り花を出荷できる。
「Memoria(メモリア)」はラテン語で「記憶」を意味し、トルコギキョウは冠婚葬祭や花束などに使われる花。「特別な日や大切な人との思い出をいつまでも鮮やかに記憶に留めていただきたい」という思いを込めて名付けられた。
トルコギキョウ「メモリア (1型) ホワイト」の価格はペレット種子1000粒入りで5500円(税込)。全国の種苗店、JAルートを通じて販売される。
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