日本ハムと共同で高機能バイオ炭「宙炭」の実証実験開始 TOWING2025年5月27日
TOWINGは、持続可能な畜産・農業の実現に向けて日本ハムと共同で、高機能バイオ炭「宙炭」を用いた実証実験を開始する。
実証圃場での宙炭の散布
TOWINGが開発した「宙炭」は、さまざまなバイオマスの炭化物に対し、同社が保有する土壌由来の微生物群を効率的に選別・培養する技術を用いて実現した農業資材。「宙炭」の原料には、もみ殻や樹木の剪定枝など農業系バイオマスのほか、畜産業から発生する家畜糞の炭化物も活用できる。家畜糞を原料として使うことで、従来の家畜糞処理で発生していた温室効果ガスを削減し、持続可能な畜産に貢献することが期待される。
TOWINGは、日本国内における持続可能な畜産・農業の実現に向けた取り組みを強化するため、国内有数の畜産加工メーカーである日本ハムと、「宙炭」を用いた共同実証実験を開始。日本ハムとの協業により、畜産分野の糞処理における温室効果ガス削減とともに、耕種分野における農地改良・炭素貯留に資する取り組みとして、耕畜連携にて一次産業全体のサステナビリティへの貢献を目指す。
◎実証実験の概要
(1)鶏糞を原料とする宙炭を活用した栽培実証
ニッポンハムグループが保有する圃場(北海道茅部郡)で、炭化した鶏糞を原料とする「宙炭」を施用し、トウモロコシの生育性調査や宙炭導入による農地状態の改善度を調査する。
(2)豚糞の堆肥化工程における温室効果ガスの削減検証
豚糞を堆肥化処理する際に宙炭を混合することで、堆肥化促進効果等による温室効果ガス削減効果を検証。また、豚糞処理のライフサイクルアセスメントを実施し、豚糞の処理方法の切り替えによる温室効果ガス削減量を試算する。
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