秋冬野菜の収穫量は4%増 農水省調査2019年8月28日
農林水産省は8月27日、「平成30年産指定野菜(秋冬野菜等)及び指定野菜に準ずる野菜の作付面積、収穫量及び出荷量」を公表した。秋冬野菜の収穫量は前年産に比べ4%増加、指定野菜ではホウレンソウが前年産並み、指定野菜に準ずる野菜は同4%減少した。
調査結果の概要は次のとおり。
【指定野菜】
▽秋冬野菜(9品目)の作付面積は9万2800haで、前年産に比べ1200ha(1%)減少した。また、収穫量は296万9000t、出荷量は240万9000tで、前年産に比べそれぞれ12万7000t(4%)、11万9000t(5%)増加した。
作付面積が減少したにも関わらず出荷量が増加したのは、秋冬ダイコン、秋植えバレイショ、冬キャベツのように作付面積は減少したが、天候に恵まれ生育が良好だったものや、冬ニンジンや冬レタスのように台風などにより作柄が悪かった前年産に比べ、天候に恵まれ生育が良好で収量が増加したものがあったからである。
ただし、秋冬サトイモのように生産者の高齢化により作付中止や生産規模縮小などがあり、冬キャベツなど横ばいで推移するものもあるが、概ね作付面積は緩やかながら減少を続けてしている。
▽ホウレンソウの作付面積は2万300haで、前年産に比べ200ha(1%)減少した。収穫量は22万8300tで前年産並み、収穫量は19万4800tで、前年産に比べ1500t(1%)増加した。
【指定野菜に準ずる野菜】
指定野菜に準ずる野菜(25品目)の作付面積は15万700haで、前年産に比べ1300ha(1%)減少した。
収穫量は223万5000t、出荷量は190万1000tで、前年産に比べそれぞれ8万5000t(4%)、6万6000t(3%)減少した。
こうしたなかで、コマツナ、ブロッコリーについては、作付面積が増加し、収穫量・出荷量も増加している。ブロッコリーについては、作付面積が1万5400haで、前年産に比べ500ha(3%)増加し、10a当たり収量が999kgと前年産に比べ3%増加し、収穫量は15万3800t、出荷量は13万8900tで、前年産に比べそれぞれ9200t(6%)、8700t(7%)増加している。
ブロッコリーについては近年、市場雄価格が安定していることなどにより、他作物からの転換も増えており、徳島県、香川県などにおいて作付振興が行われ増加した。
(関連記事)
・パインアップル収穫量14%減少 農林水産省(19.08.28)
・国産野菜をテレビ・ラジオでアピール JA全農(19.08.28)
重要な記事
最新の記事
-
【第46回農協人文化賞】地域包括医療を推進 厚生事業部門部門・長野県厚生連佐久総合病院名誉院長 夏川周介氏2025年7月15日
-
【特殊報】ナシにフタモンマダラメイガ 県内で初めて確認 島根県2025年7月15日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 島根県内全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
【注意報】野菜類、花き類、ダイズにオオタバコガ 滋賀県内全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 栃木県全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
米価 7週連続で低下 5kg3602円2025年7月15日
-
農業法人 米販売先 農協系統がメインは23% 日本農業法人協会2025年7月15日
-
2025年産米 前年比56万t増の見込み 意向調査概要2025年7月15日
-
テキサス洪水被害は対岸の火事か 公務員削減が安全・安心を脅かす 農林水産行政にも影響2025年7月15日
-
コメ増産政策に転換で加工用米制度も見直しが急務【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月15日
-
青森米パックご飯ご愛顧感謝キャンペーン 抽選で200人にQUOカード JA全農あおもり2025年7月15日
-
農機担当者向け「コンプライアンス研修会」を初開催 JA全農やまなし2025年7月15日
-
農機フェア2025を開催 2日間で5309人が来場 富山県JAグループ2025年7月15日
-
GREEN×EXPO2027 特別仕様ナンバープレート交付記念セレモニー開く 横浜市2025年7月15日
-
「幻の卵屋さん」アリオ北砂で5年ぶり出店 日本たまごかけごはん研究所2025年7月15日
-
子ども向け農業体験プログラム「KUBOTA AGRI FRONTの夏休み2025」開催 クボタ2025年7月15日
-
香春町と包括連携協定締結 東洋ライス2025年7月15日
-
官民連携 南相馬市みらい農業学校生へ農業経営相談機能等を提供 AgriweB2025年7月15日
-
鳥インフル 米ワシントン州などからの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年7月15日
-
鳥インフル ブラジルからの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年7月15日