たまねぎ価格の高値水準続く 前週下回るも平年の2.2倍 農水省調査2022年5月25日
農水省が5月24日に公表した食品価格動向調査(野菜)で、たまねぎの小売価格の全国平均は平年の2.2倍となり、依然として高値水準が続いていることが分かった。前週と比較すると95%で価格上昇はひと段落した。昨年の北海道の不作や佐賀県での今年春の収穫の遅れが影響しているが、5月に入って佐賀県での収穫や出荷は平年並みに戻ってきており、今後は少しずつ落ち着くことも期待されるという。
公表された最新の食品価格調査結果(5月16日~18日)によると、たまねぎの価格はキロ当たり550円で、前回調査(5月9日~11日)より5%(31円)下がったが、過去5年(2017年~21年度)の同時期と比較した平年比では221%となり、高値水準が続いている。
同省園芸作物課によると、たまねぎの価格高騰は、最大産地の北海道での昨年夏の高温干ばつによる不作で品薄状態となったことや、全国2位の産地の佐賀県で低温による生育遅れや多雨による収穫が遅れていた影響が続いているという。しかし、5月に入って佐賀県の収穫や出荷量は平年並みに戻りつつあり、市場での価格も4月末をピークに少しずつ落ち着いてきているという。このためすぐには小売価格に反映されなくても、少しずつ落ち着く可能性があり、注視したいとしている。
たまねぎ以外では、ばれいしょがキロ当たり528円で平年比122%、キャベツが215円で平年比111%、レタスが417円で平年比110%、きゅうりが519円で平年比108%、トマトが649円で平年比105%と、6品目が平年を上回った。ねぎは694円で平年比100%、にんじんは375円で平年比92%だった。
食品価格動向調査は、農水省が毎週、野菜のうちキャベツやねぎ、レタス、たまねぎなど8品目について、各都道府県ごとに10店舗ずつ、計470店舗の量販店で実施しているもので、全調査店舗の小売価格の全国平均値を公表している。
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